『恋する惑星』『花様年華』などで知られる香港映画界の巨匠、ウォン・カーウァイ監督が初めて手掛けたTVドラマシリーズ『繁花~Blossoms Shanghai~』が、9月1日0時からフジテレビの動画配信サービス・FODで全30話見放題独占配信される。

準備期間7年、撮影期間3年を費やして完成した同作は、90年代の経済成長期にある上海を舞台に、平凡な青年から百万長者へと成長していく阿宝(アーバオ)の成功と恋愛、そして激動の時代を生き抜く人々を描くヒューマンドラマ。主演を、中国の人気俳優フー・ゴーが務める。

  • 『繁花~Blossoms Shanghai~』

    『繁花~Blossoms Shanghai~』

放送15日間のうち14日間で視聴率1位

中国で放送されると、放送15日間のうち14日間で視聴率1位を獲得し、最終回まで首位を維持。Tencent Videoでもランキング1位となり、CCTV1、CCTV8、ドラゴンTV、江蘇TVの主要4チャンネルでも同時に1位を獲得した。

レビューサイト・Doubanでは8.5点を記録し、配信後に評価が上昇。WeiboやDouyinなどSNSでも話題を集め、総再生数は100億回を超えたという。

監督のウォン・カーウァイは、独創的な物語構造と映像美で90年代以降の映画界に大きな影響を与えてきた存在。『ロスト・イン・トランスレーション』のソフィア・コッポラや、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』のダニエルズも、創作活動における重要なインスピレーション源として名前を挙げている。

主演のフー・ゴーは、『琅邪榜(ろうやぼう)~麒麟の才子、風雲起こす~』や、第72回カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式出品作『鵞鳥湖の夜(The Wild Goose Lake)』などに出演。本作では、時代の波に翻弄されながらも成功をつかもうとする阿宝を演じる。

小田和正の楽曲など日本の名曲50曲以上を使用

本作では、90年代上海の世界に日本カルチャーを融合させた演出も見どころとなる。

ウォン・カーウァイ監督は自身の記憶とリサーチをもとに、1980年代後半の銀座の街並みを再現。雑誌『BRUTUS』を衣装デザインの参考資料として使用したほか、主人公・阿宝のスーツデザインを世界的デザイナーの滝沢直己が担当した。

さらに、小田和正の『ラブ・ストーリーは突然に』をはじめとする90年代の名曲を50曲以上使用。90年代上海のエネルギーと日本カルチャーが随所で交差する。

平凡な青年から“宝社長”へ

物語の舞台は90年代の上海。かつて貧しく無鉄砲な青年だった阿宝は、“旦那”と呼ばれるビジネスの師に導かれ、誰もがその名を知る“宝(バオ)社長”へと上り詰めていた。

しかしある日、暴走する1台の車によってその運命が一変。飲食店を営む玲子(リンズー)、国営貿易会社に勤める汪明珠(ワン・ミンジュー)らが身を案じる中、重傷を負った阿宝は表舞台から姿を消す。

そんな中、深センからやって来た謎の女性・李李(リー・リー)が、歓楽街・黄河(ホアンホー)路に新たな店をオープン。ある目的を持って阿宝に接近する李李との出会いが、彼の人生に波紋を広げていく。

出演はフー・ゴーのほか、マー・イーリー、ティファニー・タン、シン・ジーレイ。監督・プロデューサーをウォン・カーウァイ、撮影監督をピーター・パウが務める。

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