――お二人は、「好き」の気持ちを受け取る側でもあると思うのですが、ファンの皆さんから向けられる「好き」をどんな時に実感しますか?

川崎:一番感じるのは、ミート&グリートです。遠方から前乗りして来てくださったり、始発で来てくださったり。私たちと会うために貴重な時間を使ってくださっている。その時間や気持ちを考えると、本当に愛を感じますし、その思いに応えられる自分でいたいと、いつも思っています。

小川:乃木坂46に入る前は、こんなにたくさんの方から応援していただける経験はありませんでした。「本当に私のこと好きなんですか?」って思っちゃうくらい(笑)。初めてお話しする方が、「こういうきっかけで好きになりました」と教えてくださることも多いのですが、その理由が一人ひとり違うんです。今回のドラマをきっかけに好きになってくださる方もいらっしゃったらうれしいですし、これからも、そういう新しいきっかけをたくさん作っていけたらと思います。

――ライブでも、ファンの皆さんの存在を強く感じますか?

小川:はい。今ちょうど乃木坂46「真夏の全国ツアー2026」中ですが、ステージから自分のサイリウムカラーが見えた時に、「こんなに応援してくださっているんだ」と実感します。言葉を交わしていなくても、心が通じ合っているような感覚があって、本当にうれしいです。

川崎:私もライブが一番、「このお仕事が好きだな」と思える瞬間です。開演前、私たちが裏でスタンバイしている時からファンの皆さんの声援が聞こえてきて、その声にいつも勇気をもらっています。それに、モニターに映っていない時も双眼鏡で見つけてくださって、「あの振り付け良かったよ」と後で伝えてくださる方もいて。本当に細かいところまで見てくださっているんだなと感じます。

「好き」を信じて、一歩踏み出せる作品に

――最後に、『野球少女鷲尾』を楽しみにしている皆さんへメッセージをお願いします。

川崎:この作品には、「失敗しちゃったな」と落ち込んだり、「もっとこうすればよかった」と後悔したり、誰もが一度は経験したことのあるような出来事がたくさん描かれています。そんな時は一人で抱え込まなくて大丈夫だよ、みんな同じように悩みながら前に進んでいるんだよ、ということを、感じていただけたらうれしいです。

 私が演じた鷲尾は、野球が大好きなことを周りに打ち明けられず、自分の気持ちにふたをしてしまう女の子です。でも、凛ちゃんという存在に出会ったことで、少しずつ前を向けるようになります。皆さんの周りにも、きっと背中を押してくれる人や、心を開ける人がいると思います。自分で世界を狭めてしまわずに、一歩踏み出す勇気を持っていただけたらうれしいです。

小川:タイトルだけ見ると、「野球のお話なんだ」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんし、乃木坂46や野球に詳しくない方は、「自分には少しハードルが高い作品かな」と感じるかもしれません。でも実際は、「好きなものが見つからない」「失敗して落ち込む」「誰かとの出会いで少し前向きになれる」といった、誰もが共感できるテーマが詰まった作品です。

 縦型ショートドラマなので、1話が短くてとても見やすく、「次が気になる」と思いながら、気づけばどんどん見進めてしまう魅力があります。野球を知らない方にも楽しんでいただけますし、乃木坂46のファンの方なら思わず笑ってしまうような小ネタもたくさん散りばめられています。すでにご覧になった方にも「ここにもあったんだ!」という新たな発見があると思いますので、ぜひ何度でも楽しんでいただけたらうれしいです。