日本テレビ・読売テレビ系で20日(19:00~)に決勝が生放送される『アサヒビール スマドリ ダブルインパクト2026 漫才&コント二刀流No.1決定戦』。漫才とコントの両方で競う新たな賞レースは初年度から2,895組がエントリーし、第2回を迎えた今年は芸人や観客の間にも新たな動きを生み出している。
決勝を前に、総合演出の日本テレビ・宮森宏樹氏、演出の読売テレビ・中屋敷亮氏、サポートアナウンサーの日本テレビ・黒田みゆアナにインタビュー。大会立ち上げの経緯、2年目で見えてきた“二刀流芸人”の広がり、そして今年のファイナリストへの期待を聞いた――。
「本当にエントリーしてくれるんだろうか」不安の船出
『ダブルインパクト』は、日本テレビと読売テレビの「お笑い好きの人たち同士」が、新しい大型お笑い特番を作ろうと集結したプロジェクトから立ち上がった。
宮森氏は「最初から賞レースという形が決まっていたわけではなく、大型のお笑い特番がいいのか、何か新しい賞レースが立ち上げられるのかというところから、めちゃくちゃ案を出し合って議論しました」と振り返る。
その中で注目したのが、漫才とコントの両方で面白さを発揮する“二刀流芸人”の存在だった。
「漫才とコント、両方面白い二刀流芸人さんが増えてきているという話になって、そういう芸人さんに光を当てる新しい賞レースができたら意義があるんじゃないか、というところでスタートしました」(宮森氏)
半年にわたり行われたというこの議論。中屋敷氏は「賞レースは、簡単に作っちゃいけないと思うんです。もし作るのであれば、“これだったら納得のいく大会になる”というところまでできないといけない。そんな中で、“二刀流”なら新しい賞レースとして世に出たら盛り上がるんじゃないか、というところで最終決定しました」と熟議を重ねた。
とはいえ、制作側にとっては未知の挑戦だった。宮森氏は「本当に芸人さんがエントリーしてくれるんだろうか」「漫才とコントという別々のものを審査する難しい大会で、審査を引き受けてくださる芸人さんがいるのか」と不安があったという。
だがフタを開けると、初年度は2,895組がエントリー。『M-1グランプリ』『キングオブコント』の数を元に想像していた規模から、「想像をはるかに超えるエントリーを頂きました」(宮森氏)といい、最初の不安が払拭された。
2年目で広がった『ダブルインパクト』の楽しみ方
第1回は、漫才とコントの両方に打ち込んできた芸人たちから、「これは俺たちのための大会だ」という思いでエントリーしたという声も届いたという。そこから第2回となる今年は、さらに新たな動きが出ている。
中屋敷氏は、芸人から聞いた話として、「漫才師が『キングオブコント』に出る、コント師が『M-1』に出るというのはハードルがあると思うんですけど、『ダブルインパクト』だったら片方は自分たちが専門でやっているもの。そっちを見せるために、もう片方も新たに挑戦してみようという芸人さんが結構いらっしゃるようです」と説明。
大会の存在をきっかけに、漫才とコントの両方を披露するライブも増えているという。
「ネットなどでは“ダブルインパクト対策”みたいなことも言われていたり、新しいライブが生まれているというのも聞いています」(中屋敷氏)
お笑いライブに頻繁に足を運び、細かくメモを取るほどのフリークである黒田アナは、プライベートでも予選を観戦し、「発見がたくさんありました」と目を輝かせる。特に印象に残ったのが、からし蓮根のコントだった。
「『M-1』のファイナリストで“漫才師”というイメージがあったんですけど、“コントもこんなに面白いんだ!”と思ったんです。しかも、漫才でできるようなコントではなくて、コントでしかできない仕掛けや構成があって、それが予選の中で1本だけではないというのがすごいと思いました」(黒田アナ)
今年は惜しくも決勝進出を逃したからし蓮根だったが、黒田アナは「この大会にしかない意義、この大会でしか見られないネタが絶対にある」と確信した。
予選会場で観客に話を聞くと、準々決勝を見に来ていた人の中には、普段から賞レースの予選に通う“玄人”だけでなく、「初めて賞レースの予選を見に来た」という人もいた。理由を訪ねると、「1日で漫才もコントも両方見られてお得じゃないですか」と返ってきたという。
「見る側としては本当にそうなんです。漫才を見て人となりを知って、コントを見て世界観や、面白いと思っているものを見せてもらう。そういう『ダブルインパクト』の楽しみ方が、見る側にもどんどん伝わってきていると感じました」(黒田アナ)


