日本テレビ・読売テレビ系で20日(19:00~)に決勝が生放送される『アサヒビール スマドリ ダブルインパクト2026 漫才&コント二刀流No.1決定戦』。第2回となる今年は、ファイナリストが昨年の7組から8組に増え、ファーストステージ上位5組だけがファイナルステージで2本目を披露する新ルールが導入された。
“二刀流No.1”を決める大会でありながら、準備した漫才とコントの両方を見せられない組が出る――決勝を前に、総合演出の日本テレビ・宮森宏樹氏、演出の読売テレビ・中屋敷亮氏、サポートアナウンサーの日本テレビ・黒田みゆアナに、ルール変更に至った議論や決勝の戦略、制作の舞台裏、そしてこの大会に込めた覚悟を聞いた。
「大会を育てていく上で、今年はこのルールで」
昨年の決勝はファイナリスト7組が全て2本のネタを披露し、その合計得点で争われたが、今年はファーストステージで8組が漫才かコントか、どちらかを選んでネタを披露し、上位5組がファイナルステージへ進むというルール変更が行われた。
予選では観客の見やすさやスタッフのオペレーション面を優先し、ネタの披露順は漫才→コントに統一していたが、決勝については「3時間を通してワクワクして見続けられる大会に育て上げていきたい」(宮森氏)という思いから、20パターン以上をシミュレーション。ルールの検討を重ねた上での決断だ。
「『ダブルインパクト』はまだまだ知名度でいうと他の大会に比べて低いですし、お笑いを普段見ない方にとっては、漫才とコントで戦っているということがまだ伝わりきっていないという現実も、1回やって分かってきました。5年、10年続いていって、漫才とコントで戦う魅力を長い目で伝えていくにはどうしたらいいのか。いろんなパターンを検討した中で、今年はこの形で挑戦しようということになりました」(宮森氏)
「二刀流」の大会ながら2本目を披露できない組が出るという厳しいレギュレーションの導入には、制作側にも葛藤があった。
「僕たちの中でも賛成の意見と反対の意見がもちろん出て、いろんな議論を尽くしました。ルールを発表した中で、一部では厳しい声も頂いているのも事実です」と受け止める宮森氏。それでも、「大会を育てていく上で、今年はこのルールで芸人さんの真剣勝負をお届けしたい」と決意を語る。
昨年はコント師の印象が強い出場者が多く、スタミナパンを除く6組がコント→漫才の順にネタを披露した。今年は漫才のイメージが強いファイナリストも多い中、黒田アナは「ルールが変わって、2本目ができないかもしれないというギリギリの状態の中で、去年よりも皆さんがどっちを選ぶのか分からない。そこがすごく楽しみです」と期待を示した。
今年は漫才とコントセットそれぞれを用意
ファーストステージで漫才とコントのどちらを選ぶのか。その決断も、勝負を大きく左右する。
この選択が決まるのは、本番の2週間前。コンプライアンスチェックなどのために事前にネタも提出してもらうが、「そこは絞り切らずに多めに見て、ギリギリまで悩まれる方もいらっしゃいます」(中屋敷氏)という。そのため、制作側は複数パターンを想定しながら準備を進める。
1本目の得点順によって2本目の順番が変わるため、生放送の裏側は慌ただしくなる。中屋敷氏は「2本目をやる順番が1本目のすぐ後に来て、かつ大掛かりなコントという時が一番大変です。そのマックスを美術さんとも打ち合わせしながら考えています」と万全の体制で構えている。
スタジオセットも、今年は大きく変わる。昨年は1つのセットだったが、「漫才とコントが全く別の競技なんだということを、より分かりやすく伝えたい」(宮森氏)と、漫才セットとコントセットの2つを用意した。
テーマカラーは漫才が赤、コントは青に設定し、セットもこれを反映させる。この色分けの狙いについて、宮森氏は「漫才はサンパチマイク1本で、しゃべりの熱量や掛け合い、時にお客さんを巻き込んで展開する芸なので、“熱狂の赤”。コントは芸人さんの世界観に浸るイメージから“没頭の青”です」と明かした。

