放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会は、10日に開いた会合で、6月に視聴者・聴取者から寄せられた意見が5,000件を超え、前月から大幅に増加したことを報告した。主な意見として、深夜に放送されたトーク番組に対し、女性への差別や偏見を助長する内容だとする批判が多数寄せられた。
BPOが公表した議事概要によると、このトーク番組をめぐっては、「女性への差別や偏見を助長する」「一方的に差別を助長・扇動する番組構造である」といった声が寄せられた。
ほかにも、政治報道に対して、政治的公平性や内容の多角性を問う意見が寄せられた。
総裁選などの際に陣営が動画作成を依頼したとの疑惑に関する高市早苗首相の答弁をめぐり、各局の報道に対して「首相側の主張のみ伝えている」とする声があった一方、「一方的に疑惑のみを強調している」とする、逆の立場からの批判も寄せられた。
同じ報道に対して相反する意見が示され、情報の取り上げ方や複数の視点を伝える姿勢が問われる形となった。
この会合では、2026年3月14日から26日にかけて、奈良テレビ放送、とちぎテレビ、京都放送、群馬テレビ、テレビ和歌山、岐阜放送、三重テレビ放送、びわ湖放送の民放8局が放送した宗教番組『霊界探訪記~不滅なるものへの挑戦~』について、視聴者から「教団の主張を一方的に流す内容だ」とする意見が寄せられたことを受け、審議入りを決めている。
