放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会は、6月12日の会合の議事概要を公開。4月の視聴者・聴取者意見で「セクハラをお笑いにするのはありえない」という意見が寄せられたABCテレビのバラエティ番組『相席食堂』について、委員が番組を視聴したうえで議論した。

  • BPO事務局が入る千代田放送会館

    BPO事務局が入る千代田放送会館

女性声優2人の腰を触るシーンに指摘

視聴者から指摘を受けたのは、ロケ先のうなぎ屋で、店主が女性声優2人の腰を手で触れ、そのVTRを見たMCの芸人が「ケツ触ってた?」とツッコミを入れて笑いを取るシーン。

委員からは、MCの芸人について「セクハラ行為を笑いのネタにすることで、卑猥な印象を弱めようとしたのかもしれない」という見方も出た。

一方で、「あの行為を笑えるシーンとして強調し放送した感覚は、今の若い視聴者の感覚からすると、相当ずれていると言わざるを得ない」という意見が多数を占めた。

「問題視できるが放送倫理違反までは問えない」

ただ、最終的には、番組全体が同じコンセプトで制作されているわけではなく、問題を指摘されたのは1シーンだけだったことも踏まえ、「このシーンを放送した点を問題視することはできるが、これだけをもって放送倫理違反を問うまでには至らないのではないか」という意見が出された。

その結果、今回は議論するにとどめ、討議・審議入りはしないことを決めた。

同委員会ではこのほか、5月に寄せられた視聴者・聴取者意見として、タレントがゲームで「嫌いな芸能人は?」というお題を出され、実名を挙げた番組への批判が多かったことも報告された。