金利1%時代に見直される国内バリュー株投資

1位 三菱UFJ バリューオープン

5年リターン1位の三菱UFJ バリューオープンは、バリュエーション分析、企業調査・分析、ファンダメンタルズなどを考慮して銘柄を選定しているファンドです。上位組入銘柄は、村田製作所、パナソニック ホールディングス、三菱UFJフィナンシャル・グループ、三菱地所、日立製作所などで、組入銘柄数は56銘柄です(※)。銘柄数を一定程度に絞りながら、バリュエーションとファンダメンタルズの両面から銘柄選定を行っている点が特徴で、分散と選別のバランスを取りながら運用されている国内バリュー株ファンドといえます。

2位 One割安日本株ファンド(年1回決算型)

2位のOne割安日本株ファンド(年1回決算型)は、日本の割安株へ投資し、株価のバリュエーションに着目しつつ、それぞれの企業のファンダメンタルズ等も勘案して運用を行うファンドです。組入上位銘柄は、三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友フィナンシャルグループ、豊田通商、住友電気工業、日本特殊陶業などで、組入銘柄数は72銘柄です(※)。割安な水準にある企業へ分散投資することで、下値リスクを抑えながら企業価値の見直しによる株価上昇を狙う運用スタイルが特徴です。

3位 ダイワ・バリュー株・オープン(愛称:底力)

3位のダイワ・バリュー株・オープン(愛称:底力)は、取得時にPER、PBRなどの指標または株価水準から見て割安と判断される銘柄のうち、今後株価の上昇が期待される銘柄に投資しています。組入上位銘柄は、キオクシアホールディングス、三井住友フィナンシャルグループ、三菱UFJフィナンシャル・グループ、トヨタ自動車、住友電気工業などで、組入銘柄数は117銘柄です(※)。一定の分散を図りながら、割安性に加えて今後の株価上昇期待を重視した銘柄選定が特徴で、バリュー投資に成長性の視点を組み合わせた運用スタイルのファンドといえます。

4位 三井住友DS 日本バリュー株ファンド(愛称:黒潮)

4位の三井住友DS 日本バリュー株ファンド(愛称:黒潮)は、各種投資指標により割安と判断される銘柄を重視し中長期的な観点から個別企業のファンダメンタルズ分析により、投資銘柄を選定しているファンドです。組入上位銘柄は、三菱UFJフィナンシャル・グループ、住友電気工業、トヨタ自動車、ソフトバンクグループ、富士電機などで、組入銘柄数は108銘柄です(※)。一定の分散を確保しながら、割安性と企業のファンダメンタルズを重視した銘柄選定を行う点が特徴で、過度にテーマに依存せず安定した運用を目指すバリュー株ファンドといえます。

5位 アクティブ バリュー オープン(愛称:アクシア)

5位のアクティブ バリュー オープン(愛称:アクシア)は、一般的なバリュー指標に加え、企業の収益力や成長力、将来価値も考慮した独自のバリュー投資を行うファンドです。組入上位銘柄は、三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友フィナンシャルグループ、村田製作所、トヨタ自動車、ソフトバンクグループなどで、組入銘柄数は61銘柄です(※)。従来のバリュー投資にとらわれず、成長性も取り込む柔軟な運用スタイルが特徴です。

高配当株ファンドもバリュー投資の選択肢

参考ながらTOPIXインデックスファンドを上回る実績を持つ好配当日本株式 オープン(愛称:好配当ニッポン)は、予想配当利回りが市場平均を上回る銘柄を中心に、投資銘柄を選別し、銘柄分散・業種分散に一定の配慮を行ない、ポートフォリオを構築しています。組入上位銘柄は、三菱UFJフィナンシャル・グループ、東京海上ホールディングス、三井物産、オリックス、信越化学工業などで、組入銘柄数は132銘柄です(※)。高配当利回りを重視しながら、株価の割安性も踏まえて銘柄を選定している点が特徴で、インカム収益とバリューの視点を組み合わせた、安定的な運用を目指すファンドといえます。上記5本のバリュー株ファンドよりもリスク(5年標準偏差)は小さくなっています。

以上のファンドを見ていくと、国内バリュー株ファンドといっても、銘柄数や投資判断の軸に応じて、①ファンダメンタルズ重視型(1位と4位)、②割安水準重視型(2位)、③バリュー×成長融合型(3位、5位)など、異なる特徴を持っています(※)。

こうした違いは、相場環境や局面によってパフォーマンスの差として表れやすくなります。図表2では、上位3ファンドとオルカン(eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー))の過去5年間のパフォーマンス推移を比較しています。

  • 図表2 5年好成績 国内バリュー株ファンドとオルカンのパフォーマンスの比較 (2021年5月末=100、2026/6/23まで) ※ QUICKのデータをもとにSBI証券作成、上記は過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません

    図表2 5年好成績 国内バリュー株ファンドとオルカンのパフォーマンスの比較 (2021年5月末=100、2026/6/23まで) ※ QUICKのデータをもとにSBI証券作成、上記は過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません

過去の実績が将来の成果を保証するものではありませんが、特色の異なる国内バリュー株ファンド3本は、近年のオルカン人気のなかでも存在感を示してきたことが分かります。 国内バリュー株ファンドは、安定性や割安性といった特性を持つ一方で、成長株や海外株式とは異なる値動きをする傾向があります。

そのため、オルカンやS&P500などのインデックスファンドと組み合わせることで、ポートフォリオ全体のバランスを高める役割も期待できます。自身の投資目的に応じて、こうしたスタイルの違いをどのように取り入れるかを考えることが重要といえるでしょう。

※組入銘柄の情報は2026年5月末基準。個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
※上記は現時点での分析に基づくものであり、今後の市場環境や運用状況の変化などにより、ファンドの特徴やパフォーマンスが変化する可能性があります。

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『投資情報メディア』より、記事内容を一部変更して転載。