笹川スポーツ財団は2026年7月3日、日本体育大学体育学部・城所哲宏准教授と共同で実施した「気候変動時代における子どもの身体活動と遊びに関する調査」の結果を発表した。本調査は2025年9月〜2026年2月に全国の小学生の保護者7,150人を対象に実施し、そのうち2,605人の3回分の回答を分析対象とした。
季節問わず7~8割の小学生が身体活動不足
WHOが推奨する1日60分の身体活動ガイドラインについて、達成していない子どもは各調査時点で72~80%を占めた。季節による大きな変動はみられず、年間を通して慢性的な身体活動不足の状態が続いていることが明らかになった。
男子の達成率は各時点で27.7~28.4%で推移した。女子では9月調査で26.8%、2月調査では20.0%となり、いずれも低水準にとどまった。
約6割の子どもが一度もガイドライン未達成
3回の調査結果をもとに分類すると、すべての時点でガイドラインを達成した子どもは男子6.6%、女子4.9%にとどまった。一方で、3回すべて未達成の子どもは男子59.4%、女子62.6%となり、約6割が一度も達成していない結果となった。
季節によって達成状況が変化した層は男子33.9%、女子32.6%であり、男女差はほぼみられなかった。
身体活動をしない理由は「特に理由なし」や「時間不足」
身体活動ガイドライン未達成者に理由を尋ねたところ、男女別に傾向がみられた。夏季(9月)の調査では、男女ともに「暑いから」が約3割で最も多かった。女子では冬季(2月)に「寒いから」が上位に入った。
一方で、「特に理由はない」「他にしたいことがある」「時間がない」といった季節要因以外の理由は、3回の調査を通じて男女ともに高い割合を示した。
まとめ
今回の調査では、季節に関係なく7~8割の子どもが身体活動ガイドラインを達成しておらず、約6割は一度も達成していないことが明らかになった。身体活動不足は慢性化しており、特に夏季は「暑さ」が大きな阻害要因となっている。一方で年間を通じては「特に理由なし」など行動習慣そのものの課題も浮き彫りとなった。
気候変動を背景に、子どもの身体活動には環境と生活習慣の両面からの対策が求められている。





