シュークリームの常識を覆すようなビッグな一品が、福島県いわき市にあります。直径は約30cm、ホールケーキのように切り分けて食べる、その名も「超特大ジャンボシュー」。初めて実物を目にした人は、その巨大さにきっと圧倒されるはず。
今回は、地元で手土産やお祝いの席でも親しまれている名物「超特大ジャンボシュー」を実食しました。
■市内屈指の有名店! 青い看板が目印の「白土屋菓子店」
常磐自動車道いわき中央インターのすぐそばにある「白土屋菓子店」は、控えめなたたずまいながら、地元ではトップクラスの有名店。
ジャンボシューの製造を始めたのは1973年で、半世紀以上も愛され続けている銘菓中の銘菓です。「シュークリーム」と聞くと、白土屋菓子店を思い浮かべるいわき市民はかなり多いはず。県外から買いに来るお客さんもいるそうです。
店内は正面に和菓子を中心としたガラスケースが配置され、「段石最中」や「よしま川の石」など、この店ならではのユニークな銘菓がずらり。
白土屋菓子店のお菓子は地元では定番の手土産でもあり、豊富なラインナップにも人気の高さがうかがえます。
■プチシューからジャンボシュー各種まで並んだ“シュークリーム天国”!
シュークリームは、左側のガラスケースに並んでいました。一口サイズのプチシューは、物価高の時代に嬉しい1個70円のお手頃価格。
その隣が、いわき名物のシュークリーム。上から特大ジャンボシュー(1,700円)、中ジャンボシュー(960円)、ジャンボシュー(410円)。真っ白に振りかけられたシュガーパウダーが、まるで山に積もった雪のよう。
一番小さなジャンボシューでも、大人の握りこぶしよりひと回り大きく、こんもりとした高さもあって、1個で十分満足できそうなボリュームです。
そして、ケースの中でただならぬ存在感をかもし出していたのが……
ど迫力の「超特大ジャンボシュー」!
下段のブルーベリーシューと比べると、いかに規格外のサイズなのかがお分かりいただけるでしょう。これはぜひ食べてみたい、純白のクリームにまみれたい!
……というわけで、「超特大ジャンボシュー」を実際に購入しました。
■超特大ジャンボシューはおいしさも規格外だった
帰宅して箱を開けると、甘い香りとともに巨大なシュークリームがドーン! あまりの大きさに笑いつつ、我が家で一番大きなお皿と定規を取り出してきました。
高さを測ると、約8cm。パウダーシュガーがふんだんにかけられ、甘党にはたまらないビジュアルです。
この巨大なシュークリーム、どうやって食べるのが正解なんでしょう……?
ホールケーキより大きいのだからと、切り分けることにしました。シュークリームを切り分けるのは初めての経験です。
断面を見てみると、生クリームが隙間なくぎっしり!これは食べ応えと満足感がありそうです。底にはカスタードクリームが敷かれていました。
もう待ちきれません。さっそく食べてみると…。
生クリームが、ふんわり軽い!
驚くほど軽やかなクリームが、口の中ですっと溶けていきます。それでいて、後味にはミルクのコクがしっかり。クリーム自体の甘さは控えめで、たっぷりとかかったパウダーシュガーがほどよいアクセントになっています。
サクッと香ばしいシュー生地とのバランスも絶妙。見た目のボリュームに反して重たさはなく、「もうひと口」とフォークが止まりません。
もう一つ印象的だったのが、シュー生地のおいしさ。これだけたっぷりの生クリームを挟んでいても水っぽくならず、サクッとした食感と香ばしさがしっかり残っています。おすすめは、上のシュー生地に生クリームをたっぷりのせ、下の生地にカスタードクリームを残して味わう食べ方。カスタードは卵の風味が濃く、素朴でやさしい甘さ。生クリームとはまた違ったおいしさが楽しめます。
見た目は豪快なのに、味わいは驚くほど繊細。長年愛され続ける理由は大きさだけではないことがよく分かりました。
この超特大ジャンボシューが誕生したのは1984年、お客さんの「デコレーションケーキの代わりに、すごく大きなシュークリームを食べたい」というリクエストがきっかけでした。現在でも当時の作り方を守り続けているそうです。
白土屋菓子店のシュークリームは、お客さんがなかなか途切れないほど人気があるので、確実に購入したい場合は事前予約がおすすめ。見た目のインパクトだけではない、40年以上愛され続けてきた理由を、ひと口で実感できるはずです。













