浦島太郎は「作家にいじくりまわされた、つまらないキングオブコントのネタみたい」――。16日放送のテレビ朝日のバラエティ番組『永野&くるまのひっかかりニーチェ』(毎週火曜24:45~)では、新企画「童話・昔話にひっかかる」がスタート。初回テーマとして「浦島太郎」を取り上げ、物語の“ひっかかるポイント”を語り合ったほか、クライムサスペンス風のオリジナルストーリーを展開した。

  • (左から)永野、高比良くるま

    (左から)永野、高比良くるま

高比良は「子どもの頃だから騙されてたけど、『“開けちゃダメ”と玉手箱を渡され、亀に陸まで送ってもらう』以降が急にわけわかんなくなる」と切り出し、「竜宮城に行くまではめちゃくちゃいい設定で始まったのに、結末まで考えてなかった漫画みたい。作家にいじくりまわされた、つまらないキングオブコントのネタみたい」と指摘した。

一方の永野は「いじめられている人がいても、自分がいじめられるぐらいなら傍観者であれって話だよ」と持論を展開。さらに「亀を助けたら、ただ巻き込まれただけですよね。善人が」と続けた。

話題はやがて、「自分たちならどう浦島太郎を作り直すか」という方向へ。永野は「子どもじゃなくて17歳ぐらいの話にしません?」と提案し、高比良は「20歳にしたい」と応じる。

2人が考えた新たな浦島太郎では、主人公は20歳。海外から来た過激なインフルエンサーが亀をいじめている場面に遭遇した主人公は、道路に飛び出してきたインフルエンサーを車で轢くなどして、騒動の末に竜宮城へ逃げ込むという設定に変化した。

高比良は「(インフルエンサーが)死んでる。パニックになる。俺、殺人犯になりたくない。そしたら亀がこっちだって。助けてくれたからお礼をしてあげると言われて竜宮城に行くんですよ」と説明。続けて「乙姫に感謝されても『僕は昔から海の生き物が大好きで』って、帰りたくないから」と話し、物語はクライムサスペンスの様相を呈していく。

さらに、インフルエンサーの家族による捜索や、竜宮城を守るため海の戦士に仕立て上げられた浦島太郎や、実は生きていたインフルエンサーとの対決など2人の妄想は次々と膨らむ。

最終的に高比良は「海や自然は美しく扱いがちだけど、人間の倫理が介在した瞬間に損得で考えるようになるよね、という話にしたい」とまとめ、「早く見たい、それ」と満足げに語った。

番組後半では、浦島太郎研究の専門家も登場。浦島太郎の原型は5世紀ごろまでさかのぼるとされ、最初期の物語では浦島太郎が亀を釣り、その亀が女性に変身して夫婦になるという展開だったことが紹介された。

また、『丹後国風土記』などに残る物語では、乙姫から渡された玉手箱には「また私と暮らしたいなら開けないでください」という説明があったことや、箱を開けることで竜宮城への道が閉ざされるという結末も存在すると解説。これを聞いた高比良は「それが一番いいじゃん。なんでそれ残ってないの?」と首を傾げていた。

【編集部MEMO】
『永野&くるまのひっかかりニーチェ』は、2024年10月よりテレビ朝日で放送。視聴者から寄せられた、生活する中で“なんだか妙にひっかかる事”について、三谷紬アナウンサーの進行のもと、永野と髙比良くるま(令和ロマン)が論じて、最終的にドイツの哲学者、フリードリヒ・ニーチェのようにそれっぽい結論を出すトークバラエティ。