牛丼チェーンの「松屋」が、松屋銀座の地下1階弁当・惣菜売場にて、百貨店に初となる常設店舗「松屋PREMIUM」を6月10日にオープンしました。同店では、和牛や神戸牛など食材にこだわった、ここでしか買えない“プレミアム”な限定メニューが並ぶのだそう。早速気になる2商品を実食し、その味わいをレポートします。

  • 「松屋PREMIUM」でしか食べられない限定メニューの味わいはいかに……

    「松屋PREMIUM」でしか食べられない限定メニューの味わいはいかに……

松屋×松屋がタッグを組んだ百貨店初の常設店舗

両社が協業に至ったのは、2019年のこと。百貨店の松屋が創業150周年を迎えた際に、同じく「松屋」の社名をもつ松屋フーズとのご縁でプロジェクトを開始しましたが、コロナ禍の影響で一時断念。

松屋銀座が開店100周年を迎えた2025年に期間限定で食品催場への出店を実現し、食品催場における過去最高の売上を記録するほどの大きな反響があったことから常設店をオープンすることになったのだそう。

オープンに先駆けて行われたメディア向けの取材会で、松屋 食品部 食品一課 MD担当バイヤーの山下寿徳氏が、今回の出店の狙いの1つとしてあげたのは、弁当・惣菜売場の商品ラインアップの充実。昨今、コンビニなどの商品価格の高騰もあり、百貨店の弁当・惣菜が選ばれることが増えているのだそう。

実際に松屋銀座の地下1階弁当・惣菜売場では、約1年前から前年比を更新し続けている状況にあることから、今回の出店でさらに勢いをつけていきたいと話しました。そのほかにも新規顧客の獲得、既存顧客の満足度の向上といった狙いがあるといいます。

  • 松屋 食品部 食品一課 MD担当バイヤー 山下寿徳氏

    松屋 食品部 食品一課 MD担当バイヤー 山下寿徳氏

松屋といえば、安さや提供スピードで支持されている牛丼チェーン。百貨店進出に向けてさまざまな苦労があったのだそう。松屋フーズ 事業推進部 中食・外販企画グループ 松屋PREMIUM 店長の佐々木玄氏は、価格以上の満足感を与えるために商品開発や接客の研修に大変苦心したと当時を振り返ります。

  • 松屋フーズ 事業推進部 中食・外販企画グループ 松屋PREMIUM 店長 佐々木玄氏

    松屋フーズ 事業推進部 中食・外販企画グループ 松屋PREMIUM 店長 佐々木玄氏

松屋フーズ 事業推進部 中食・外販企画グループ チーフスタッフの木下萌氏によると、研修では、座学で商品知識に関する情報を深め、百貨店にふさわしい接客、言葉遣いといった丁寧な研修を行ったのだそう。また、商品の素材はもちろん、調理方法や容器のデザインなど隅々にまでこだわったといいます。

  • 松屋フーズ 事業推進部 中食・外販企画グループ チーフスタッフ 木下萌氏

    松屋フーズ 事業推進部 中食・外販企画グループ チーフスタッフ 木下萌氏

佐々木氏は最後に「弊社の持っている商品力を全て生かして、通常提供している商品の上位互換となるようなメニューを展開していきたい」と意気込みました。

店舗の外観は、弁当・惣菜売り場では珍しい、黒とウッド調のブラウンを基調とした高級感と温かみを両立したデザインに。ショーケースには商品のサンプルが陳列され、従来の松屋とは異なる特別感がありました。

商品の包装には、環境に配慮したわっぱと掛け紙を使用して高級感を演出。今回発売する7商品には、国産食材を使用するなど、厳選した食材、丁寧な調理、極上の味わいと百貨店ならではのこだわりが詰まっていました。

ここからは松屋PREMIUMに並ぶ7つの限定メニューを紹介します。

「神戸牛牛めし」、「肉倍量神戸牛牛めし」

  • 左から「神戸牛牛めし」(1,390円)、「肉倍量神戸牛牛めし」(2,080円)

    左から「神戸牛牛めし」(1,390円)、「肉倍量神戸牛牛めし」(2,080円)

神戸牛を使用した松屋銀座限定オリジナル牛めしは、昨年の出店でも人気を集めたメニュー。焼き上げることで引き出した神戸牛の甘みと旨みを、松屋オリジナルの牛めしタレで丁寧に煮込んでいるのだそう。玉ねぎと付け合わせの紅生姜も国産のものを使用し、米にはすべてのメニュー共通で、牛めしやカレーとも相性が良く、冷めても食感が変わらない宮城県産のひとめぼれを採用するなど、素材へのこだわりが光ります。

「国産黒毛和牛のうまトマハンバーグ」

  • 「国産黒毛和牛のうまトマハンバーグ」(1,681円)

    「国産黒毛和牛のうまトマハンバーグ」(1,681円)

「国産黒毛和牛のうまトマハンバーグ」(1,681円)は、冷めてもやわらかさが残り、黒毛和牛の旨味を活かせるよう独自にブレンドしたハンバーグに、松屋名物のうまトマソースを合わせた一品。トッピング用に黄身の濃さが特徴の「マキシマムこいたまご」を使用した半熟玉子がついてきます。

「雪国育ちの濃厚トンテキ」

  • 「雪国育ちの濃厚トンテキ」(1,681円)

    「雪国育ちの濃厚トンテキ」(1,681円)

「雪国育ちの濃厚トンテキ」(1,681円)は、雪国で育った甘みたっぷりの脂とやわらかな肉質が特徴の国産豚を150g使用したボリューミーな商品。松屋オリジナルトンテキダレの上には、フライドガーリックがトッピングされ、ご飯が進む味わいを楽しめます。

「創業ビーフRichカレー」、「創業ビーフRichカレー×神戸牛」、「創業ビーフRichカレー×黒毛和牛ハンバーグ」

  • 左から「創業ビーフRichカレー」(1,050円)、「創業ビーフRichカレー×神戸牛」(1,681円)、「創業ビーフRichカレー×黒毛和牛ハンバーグ」(1,681円)

    左から「創業ビーフRichカレー」(1,050円)、「創業ビーフRichカレー×神戸牛」(1,681円)、「創業ビーフRichカレー×黒毛和牛ハンバーグ」(1,681円)

「創業ビーフRichカレー」(1,050円)は、多くのファンに愛される「創業ビーフカレー」をベースに、たっぷりの牛肉をじっくりと煮込み、コクと甘みを深めてさらに旨みと食べ応えを感じられるように仕上げたのだそう。

さらに、松屋伝統の「カレギュウ」と「ハンバーグカレー」をそれぞれ贅沢な組み合わせにアップデート。神戸牛を合わせた「創業ビーフRichカレー×神戸牛」(1,681円)と黒毛和牛を合わせた「創業ビーフRichカレー×黒毛和牛ハンバーグ」(1,681円)は、より特別感のある味わいを楽しめます。

気になる2商品を実食!

  • 左から「国産黒毛和牛のうまトマハンバーグ」、「雪国育ちの濃厚トンテキ」

    左から「国産黒毛和牛のうまトマハンバーグ」、「雪国育ちの濃厚トンテキ」

全7品のラインアップの中から、筆者が気になった「国産黒毛和牛のうまトマハンバーグ」と「雪国育ちの濃厚トンテキ」を食べてみることに。「松屋PREMIUM」の商品は冷めても美味しく食べられるのが特徴ですが、容器の蓋以外は電子レンジに対応しているので、おうちでアツアツを食べることもできますよ。

  • 「国産黒毛和牛のうまトマハンバーグ」

    「国産黒毛和牛のうまトマハンバーグ」

まずは「国産黒毛和牛のうまトマハンバーグ」から。蓋を開けた瞬間から香ばしいガーリックの香りが漂い、食欲を掻き立てます。「マキシマムこいたまご」を使用した半熟玉子をのせていざ実食。

  • 黄身の色が濃い……

    黄身の色が濃い……

ハンバーグから食べてみると、ニンニクのガツンとした旨みとトマトの酸味がブワッと口いっぱいに広がり、後を追うように肉厚なハンバーグから甘く旨みが詰まった肉汁が溢れ出しました。

  • 肉厚なハンバーグから甘く旨みが詰まった肉汁が溢れ出す

    肉厚なハンバーグから甘く旨みが詰まった肉汁が溢れ出す

うまトマソースは濃厚な味わいなのですが、そのパンチに負けないほど黒毛和牛の旨みが感じられ、このジャンキーさがたまらない! 半熟玉子にディップして食べてみると、これまた濃厚なコク。まろやかさがグッと高まるものの、ハンバーグもうまトマソースの味わいがしっかりと生きているのでご飯があっという間になくなってしまいました。

食べた後はエネルギッシュな気持ちになれたので、スタミナをつけたい日のランチにおすすめです。

  • 「雪国育ちの濃厚トンテキ」

    「雪国育ちの濃厚トンテキ」

続いては「雪国育ちの濃厚トンテキ」を実食。蓋を開けて、あまりの肉の大きさに一瞬ときが止まりました。

  • デカいのよ、肉が。

    デカいのよ、肉が。

早速一切れ食べてみると、とんでもないジャンキーさ! ガーリックと濃厚なトンテキダレのインパクトある味わいが一気に押し寄せます。トンテキはしっかりと厚みがあるにも関わらず、嘘みたいにやわらかくて歯切れが良い。噛めば噛むほどに脂の甘みがじわじわと滲み出てきました。

ご飯と一緒に食べたり、付け合わせのきんぴらやポテトサラダを摘むのも良いけれど、このジャンキーさには「ビールをください」のひと言。疲れた一日の終わりにビールと合わせれば、より至福なひとときを過ごせそうです。

今後は7つのメニューに加えて、季節に合わせた新メニューの開発や、惣菜の販売なども検討しているのだそう。「松屋PREMIUM」でしか食べられない贅沢な味わいをぜひ一度ご堪能あれ!