星野リゾートは6月10日、「OMO5函館(おも)」(北海道函館市)が国際的デザインアワード「A' Design Award 2026」において、Hospitality, Recreation, Travel and Tourism Design(ホスピタリティ・観光・レジャー空間デザイン)部門で"SILVER WINNER"を受賞したと発表した。

  • A' Design Award 2026 SILVER WINNER

    A' Design Award 2026 SILVER WINNER

通算3件目の国際デザインアワードを受賞

A' Design Awardは、イタリアを拠点に開催される世界最大級の国際デザインアワードである。建築、インテリア、プロダクト、サービスなど幅広い分野を対象に、デザインの美しさだけでなく、機能性や革新性、社会への貢献など多角的な視点から審査が行われる。優れたデザインを通じて社会や暮らしの向上に寄与する作品を表彰している。

今回の受賞は、2025年の「MUSE Design Awards」の2部門、「IDA - International Design Awards」に続く国際的デザインアワードの受賞となり、主要なデザイン賞において3件目の受賞となった。

OMO5函館の特徴

同施設は2024年7月6日に開業した。ホテルは函館駅から徒歩約5分、古くからの繁華街に面した函館観光の拠点となる場所にある。コンセプトは、「百二十%ハコダテ」。朝の市場から函館山の夜景後まで、王道はもちろん知られざる函館の魅力を楽しみ尽くしてもらいたいという思いを込めている。港町・函館ならではの海鮮を味わい尽くす朝食ビュッフェ、源泉かけ流しの温泉「琥珀色の湯」、函館の街を感じられるデザインの客室、函館観光が快適になる宿泊者専用バス、そして、街をまるごと楽しみ 尽くすためのサービス「Go-KINJO」を提供する。さらに、思い思いの過ごし方で24時間利用できる「OMO ベース」では、函館の街の色を表現したステンドグラスのライトアップと手回しオルガンを演奏するローカルリズムナイト「夜の輝き ハコダテアワー」を毎日開催している。

  • 左OMOダイニング/右:源泉掛け流しの温泉「琥珀色の湯」

    左OMOダイニング/右:源泉掛け流しの温泉「琥珀色の湯」

  • 左:客室「デラックスルーム」/右:函館ぐるぐるフリーバス

    左:客室「デラックスルーム」/右:函館ぐるぐるフリーバス

  • 左:OMOベース/右:ローカルリズムナイト「夜の輝き ハコダテアワー」

    左:OMOベース/右:ローカルリズムナイト「夜の輝き ハコダテアワー」

設計にあたってデザインに込めた想い

インテリアデザイナーの藤井文彦氏は同施設について、「北海道・函館駅前の好立地に建つ既存ホテルを『OMO』にリブランドして、増築およびリノベーションした施設になります。施設のコンセプトである『百二十%ハコダテ』をテーマに、函館ならではの要素をホテルの随所に表現し、OMOらしい旅のテンションを上げるデザインを心掛けました」とコメントしている。

さらに、「エントランスでは、函館の観光をモチーフに描いた巨大なステンドグラスのアートがゲストを出迎えます。ゲストのパブリックスペースである『OMOベース』では、周辺の観光地や店舗の情報が描かれた『ご近所マップ』や、観光に出かける前やホテルに戻った後に仲間とくつろぐスペースなど、『ゲストの過ごし方をデザインすること』をコンセプトにさまざまな過ごし方を提案しています」と説明する。

  • エントランス

    エントランス

  • ご近所マップ

    ご近所マップ

ビュッフェレストラン「OMOダイニング」では、函館の観光名所である五稜郭の星型をモチーフにしたライブキッチンを配し、函館漁港の市場をテーマに漁火のイカ釣りランプや漁の網を使ったペンダントライトなどで活気のあるダイニングを表現したという。増築したレストラン部分では、明るく開放的なホールを創り出し、既存の天井高が低く落ち着きのあるエリアとの対比で、空間にメリハリをつくり出している。また、イカ墨で染色したアートが客席エリアにアクセントを加えている。

客室の壁には函館山の夜景をテーマにしたイラストを描き、函館のイカを隠しテーマとして部屋のさまざまな場所にイカのイメージを取り入れることで、旅のテンションを高めるデザインにしたという。

  • イカ墨で染色したアート

    イカ墨で染色したアート