今回は前回に引き続き、1577(天正5)年の様子が描かれた。官兵衛の尽力も手伝って、一見順調に進む播磨攻略だが、このまますんなりと平定が果たされるのだろうか。以下では、最も注目されたシーン以外の見どころを紹介していく。
まずは上月城を目指す途中、福原城を攻める軍議で竹中半兵衛の策に異を唱える小寺官兵衛の姿が挙げられる。秀吉と半兵衛は官兵衛の実力を推し量るためにわざと穴のある策を提示した。官兵衛は見事に指摘し、その力量を知らしめた。
SNSでは「半兵衛が飼い主が知らんヤツ連れてきて気に入らね~!って顔してる猫みたいで笑った」「官兵衛はめっちゃ半兵衛を意識しているね。半兵衛もそれは分かっているみたいだけど」と戦国時代を代表する名軍師2人の関係性が話題となった。また、「間違うていたらすまぬ。何か、せいておるのか?」と、半兵衛に対する違和感を覚える秀吉にも「ここでさりげなく声をかけられるのが秀吉の人たらしな部分よね」「秀吉がしっかりと部下を見ていることが伝わってくるシーンだったね」とコメントが集まった。
福原城は播磨佐用郡に築かれた平山城。別名・佐用城とも呼ばれている。1334~38年の建武年間に佐用範家が築城したと伝えられ、その後は赤松氏の一族である福原氏の居城となる。戦国時代には上月城、利神城、高倉城とともに播磨西部の重要拠点となった。1577(天正5)年に秀吉の中国攻めにおいて、黒田官兵衛と竹中半兵衛が率いる軍勢が城を包囲した。城主福原則尚は徹底抗戦したが、最終的に自ら城へ火を放ち、菩提寺で自刃したと伝えられている。
小一郎、輝延を殴り飛ばす
そして、暴君・太田垣輝延を怒りのあまり殴り飛ばす小一郎のシーンが挙げられる。包囲していたかがり火が消え、雲海に覆われた竹田城。ようやく渇きに苦しんでいた兵たちは水を得ることができた。しかしすべては小一郎の策略であり、高虎が突き止めた水場で待ち伏せした小一郎たちは、竹田城の城兵を懐柔し城門を難なく通過。戦わずして城を制圧し敵兵たちに水を与える。その様子を見た輝延は敵に施しを受ける将兵を激しく叱責。そのあまりにも自分ファーストな姿勢に小一郎の怒りがついに爆発する。「家臣の命を何じゃと思うとるんじゃ!」と、輝延に扮する現実の父親を思い切り殴り飛ばした。
SNSでは「小一郎の一撃にスカッとしたな!カッコよかった!」「秀吉の影に隠れているけど小一郎のカリスマ性もなかなかのものだね」と、小一郎に称賛の声が集まった。
竹田城主・太田垣輝延は山名四天王の一角であり、輝の字は足利十三代将軍・足利義輝偏の諱とも伝わる有力な武将だった。また、輝延を演じた仲野英雄はご存じの通り、主演・仲野太賀の実父。父子共演が決まった際には大きくニュースになった。
仲野英雄はフリーで活躍する京都府出身の61歳。俳優として長いキャリアを持っているが、大河ドラマは意外にも初出演だ。敵味方に分かれての父子の共演、さらに父親を殴り飛ばす息子というインパクトに、ネットは大いに盛り上がりを見せた。
きょう7日に放送される第22話「播磨大誤算」では、臣従したと思われた播磨の国衆たちが反逆し、さらに毛利・宇喜多も動き出す。上月城に危機が迫る中、小寺官兵衛の目前で竹中半兵衛が倒れる。



