2028年度前期のNHK連続テレビ小説の制作・主演発表会見が4日、東京・渋谷の同局で行われ、作品タイトルは『ほんのモキチ』で、脚本を宮藤官九郎が担当、主演を河合優実が務めることが発表された。

  • 左から宮藤官九郎、河合優実

    左から宮藤官九郎、河合優実

「何歳から河合さんに演じていただくかは未定」

『ほんのモキチ』は、118作目の朝ドラ。日本を代表する歌人・斎藤茂吉と、その妻の“猛女”斎藤輝子をモデルに、朝ドラ史上“最も不仲な夫婦”を描く。宮藤が朝ドラの脚本を担当するのは『あまちゃん』以来、約15年ぶりとなる。2027年秋のクランクインを予定。

会見には、脚本の宮藤、河合、制作統括の板垣麻衣子氏が出席。板垣氏は、本作の主演を決めた背景について、「どなたに演じていただけたらいいかなと考えた時、チーム一同、みんな河合優実さんにお願いしたいなということになり、オファーさせていただきました」とオーディションではなくオファーだったことを説明。また、河合が演じる杜(もり)テル子の子ども時代についても、「未定ですが、子役の時代はあるかなと思っています。ただ、何歳から河合さんに演じていただくかは未定です」と明かした。

2027年度後期の作品より先に発表された理由

脚本に宮藤を起用した理由については、「(宮藤の作品が)とっても明るくって優しくって、朝の空気にぴったりな作風の方だなと思っていたので、オファーしました」とコメント。さらに、「(茂吉と輝子は)水と油みたいに正反対な性格なのでぶつかることも多かったと思うけど、それでも40年以上連れ添って、何か特別な絆があったんじゃないかなと思わせるようなご夫婦。気の合わない人たち同士のけんかであるかもしれないけど、もしかしたら愛情表現のひとつなのかなとも思ったりするので、宮藤さんがそこを面白く、温かく書いてくださるんじゃないかなと期待しています」と語った。

朝ドラで不仲な夫婦の姿を描く意義を問われると、板垣氏は、「輝子さんはすごくパワフルな方で、今をとても一生懸命に、全力で生きた方なんです。過去を期待せず未来に期待せず、今を全力で生きて、年をとっても海外を飛び回ったり。そうした今を全力で楽しみ続ける感じが今の女性に届くんじゃないかなと思うし、今を生きている我々も彼女から元気とか勇気とかもらえるんじゃないかと思います」と作品に込めた思いを語った。

また、今回、2027年度後期の作品が発表されていない状態での発表になったことについて、板垣氏は、「うちの方が早く決まりましたので先に発表させていただいた」とし、「過去に順番が逆になったことがあるかは正確には分からないですが、99作目の安藤サクラさんの『まんぷく』と、次の広瀬すずさんの『なつぞら』はヒロインの発表は順番が逆だったりしたので、過去にそういうケースはなくはないと思います」と説明。同局では、「(27年度後期朝ドラも)近々発表できると思います」とした。