今回は前回に引き続き1570(永禄13・元亀元)年の様子が描かれた。織田信長が今回から髭をたくわえるようになり、物語の進展を感じさせた。
以下で、最も注目されたシーン以外の見どころを紹介していく。
まずは、遅参した家康が信長に圧をかけられるシーンが挙げられる。武田信玄(高嶋政伸)への対応で遅れたと弁解する家康だったが、信長は見透かしており、前田利家、佐々成政(白洲迅)を始めとする家臣団で平伏する家康を取り囲み、無言の圧力をかける。全てを察知した家康は地にこすりつけるほどに頭を下げて必死に謝罪する。無事に解放されたあとは膝から崩れ落ちるほどに憔悴していた。
SNSでは「長政が裏切った直後に半分裏切るような行動したんだから妥当だな。ちょっと迂闊だったね」「最近の家康が割と舐めてる態度だったから、ここで引き締め入れる信長はさすがですわ」といったコメントが寄せられている。この頃の家康はまだ空気を読むことができなかったのだろうか。
小一郎、ついにその手を血で染める
次に小一郎が初めて敵兵を斬り殺したシーンが挙げられる。自ら殿(しんがり)を務めた前回の金ヶ崎の退き口でも敵兵を殺すことのなかった小一郎だが、藤吉郎の命の危機に敵兵をその手にかけた。幼いころから藤吉郎とともに訓練に励んでいたこともあり、優れた剣術を身に着けていた小一郎。1人殺めてからは次々に敵兵を斬りつけていった。
SNSでは「第1話から片鱗はあったけど、小一郎強いな。藤吉郎のためにっていうのも小一郎らしい」「今まで斬らずに生き残ってこられたのも元々強いからってのもあったんだろうね。まあメンタルの方は全然付いてきてないのが気になるな」と小一郎が話題となった。
藤堂高虎(佳久創)、初登場
そして、のちに小一郎の腹心となる藤堂高虎が初登場した。一際大柄な体躯で槍を振り回し、小一郎、藤吉郎、蜂須賀正勝たち3人を相手に一歩も引かないその姿は強いインパクトを残した。SNSでは「藤堂高虎は築城名人だって聞いてたからインテリ系だと思ってたけど、主君を次々に替えて最終的にめっちゃ成り上がってるから、鬼のように強くて当然だよね」「パワーに全振り状態の高虎すごかったな」と文武両道を地でいく高虎に称賛が集まった。
藤堂高虎は1556(弘治2)年に近江で生まれた。今回描かれた姉川の戦いではなんと14歳で初陣だ。浅井長政に仕えたのち、阿閉貞征、磯野員昌、織田信澄、豊臣秀長など複数の主君を経て、最終的に徳川家康に重用された。築城の名手として知られ、今治城、伊賀上野城、津城、江戸城改修などに関わった。
高虎は身長が約6尺2寸(約188cm)の大男で、幼少期から食欲旺盛で怪力の持ち主だったと伝わる。のちに丹羽長秀(池田鉄洋)の三男であり、小一郎の養子となったものの家中に居づらくなった藤堂高吉を引き取っている。
高虎を演じる佳久創はアクロスエンタテインメントに所属する愛知県出身の35歳。185 cmの長身で元ラグビー選手でもある。2022年『鎌倉殿の13人』で武蔵坊弁慶を演じて以来2度目の大河出演となった。生涯で源義経にのみ仕えた忠臣・弁慶と複数の主人に仕えた高虎は対象的。今後、小一郎とどのように関わってくるのか楽しみだ。
きょう26日に放送される第16話「覚悟の比叡山」では、藤吉郎が浅井家の忠臣・宮部継潤(ドンペイ)の調略を命じられるが、人質として子を要求される。子のない藤吉郎は甥の万丸(小時田咲空)を差し出そうとするが、とも(宮澤エマ)は憤慨。一方、浅井長政(中島歩)と朝倉義景(鶴見辰吾)は比叡山延暦寺に立てこもる。



