フジテレビは、スポーツコンテンツ新戦略「マルチプラットフォームIPイノベーション」を本格始動する。フジ・メディア・ホールディングスが発表した中期目標「グループビジョン 2026-2030 Ver.1.0」に基づき、スポーツコンテンツを単なる中継ではなく、ファンと深く結びつく「強力なIP(知的財産)」として捉え、地上波、CS、FODなど多様なプラットフォームで展開していく。

ワールドカップ2026はフジテレビ系列で10試合生中継

今年のフジテレビスポーツは、サッカー『FIFAワールドカップ2026』、F1、バレーボール、女子バスケットボール、フィギュアスケート、プロ野球、学生スポーツなど、大型コンテンツがそろう。メガコンテンツからコアファン向けの専門コンテンツまで、競技の魅力を多角的に届ける。

6月11日に開幕する『FIFAワールドカップ2026』では、フジテレビ系列で日本戦(ベスト32進出時)を含む10試合を地上波で中継する。2002年の日韓大会以降、民放で唯一となる7大会連続での放送を担う。

MCにはジョン カビラと佐久間みなみアナウンサー、メイン解説には元日本代表で、1998年のフランス大会から3大会連続でワールドカップに出場した小野伸二氏、メインナビゲーターには元日本代表の柿谷曜一朗氏を起用する。

また、レギュラー放送中のサッカーバラエティ番組『けるとめる』(毎週月曜23:00~)、サッカー情報番組『MONDAY FOOTBALL みんなのJ』(毎週月曜24:15~)、『JリーグYBCルヴァンカップ』中継などで培ったノウハウを生かし、試合中継を届ける。

さらに、中継にとどまらず、『めざましテレビ』や『FNN Live News イット!』などの情報・ニュース番組とも連動。Travis Japanをはじめとする“けるとめるファミリー”が、熱戦を繰り広げるSAMURAI BLUEに声援を送るゴールデンタイムの特番も放送するなど、地上波のタイムテーブルを活用して日本代表を応援していく。

バレー、女子バスケも大型大会を展開

2026年夏に開催される『バレーボール アジア選手権2026』では、2028年ロサンゼルス五輪出場の切符獲得につながる大一番を、全試合生中継で届ける。

フジテレビはこれまで、男子日本代表がパリ五輪出場を決めた『ワールドカップバレー2023』をはじめ、石川祐希選手が所属したイタリア・セリエA、高橋藍選手や西田有志選手らが活躍する国内のSVリーグ、高校生の大舞台・春高バレーまで、プロ・アマ問わず幅広く中継してきた。選手を高校時代から追い続けてきた取材映像と、キャラクターIP「バボちゃん」を活用し、アジアの強豪との戦いを盛り上げる。

『FIBA女子バスケットボールワールドカップ2026』では、東京五輪で銀メダルを獲得した日本女子代表の活躍を、地上波、配信、CS放送を駆使して伝える。フジテレビは2029年までの国際主要大会の権利を取得しており、実況・解説での新たな試みも予定している。

また、過去2年にわたり放送してきた『U18日清食品リーグ 沸騰バスケ』を通じ、未来の金メダル獲得を目指す高校生アスリートの挑戦も継続して取材・発信していく。

F1は11年ぶり地上波決勝ハイライトも

モータースポーツでは、2026年から2030年までの5年間にわたり、F1の国内独占放送・配信権を獲得。CS・FODでは全24戦全セッションを完全ライブ中継し、地上波では11年ぶりとなる決勝ハイライト放送も行う。

F1はすでに、FODプレミアムの会員数拡大や過去最高売上の更新をけん引するキラーコンテンツになっているといい、今後もコアファンのニーズに応えていく。

フィギュアスケートでは、『全日本フィギュアスケート選手権2026』と『世界フィギュアスケート選手権2027』を展開。中井亜美選手、千葉百音選手ら有力選手に加え、島田麻央選手、中田璃士選手ら新世代のスター候補が台頭する「26-27シーズン」を、FOD、地上波、CS、BSを融合して届ける。また、現役復帰を発表して話題となっている宇野昌磨、本田真凜も継続的に追いかけていく。

プロ野球、学生スポーツも地上波・CS・FODで発信

プロ野球では、『SWALLOWS BASEBALL L!VE2026』として、東京ヤクルトスワローズ、横浜DeNAベイスターズ、埼玉西武ライオンズの主催全試合をFODやCSで配信・放送する。

特に強固な連携を結ぶヤクルト球団については、引退した青木宣親氏や、今年MLBのシカゴ・ホワイトソックスで活躍する村上宗隆選手のドキュメンタリー番組など、フジテレビならではのコンテンツを展開し、ファンに愛される発信を目指す。

学生スポーツでは、春の高校バレー、大学三大駅伝の幕開けとなる出雲駅伝、集大成となる富士山女子駅伝などを、地上波、CS、FODを通じて幅広く放送・配信。若者たちが青春のすべてをかける姿を全国に届ける。

「スポーツIP価値創出ループ」構築へ

フジテレビが新戦略で目指すのは、地上波のリーチ力を生かした「拡散」と、デジタル・CSによる「ファン化」の相乗効果。JFA、Jリーグ、ヤクルト球団など各競技団体との連携を強化し、メディアの枠を超えてファンの「好き」を育てる「スポーツIP価値創出ループ」を構築していく。

吉田豪スポーツ局長は「フジテレビは多様化するニーズと視聴スタイルの変化を的確に捉え、圧倒的な熱量を持つスポーツコンテンツを最重要IPの一つとして位置づけております」とコメント。

2026年度について、「11年ぶりに地上波へ帰ってきたF1を筆頭に、ワールドカップサッカー、バレーボール、野球、女子バスケットボール、そして全日本フィギュアと、まさに日本中が息をのむ究極のドラマがそろいました」と説明する。

さらに、「単に試合を中継するだけでなく、ヤクルト球団など、各団体との連携を劇的に強化し、ファンを巻き込む新たな施策を仕掛けてまいります」とし、「<地上波での圧倒的拡散><CS・FOD(配信)でのディープな体験><バボちゃんをはじめとするキャラクターIP活用やファンダム形成>を軸に、あらゆるプラットフォームで多彩なプログラムを展開します」としている。