その後、長い暗転の中、ARMY TIMEが訪れた。モニターにはARMYたちのメッセージボードが次々と映し出され、「BTSはARMYの光」「おかえり 私たちの青春」の言葉に、涙をぬぐうARMYの姿も。さらに、「3.2.1の合図で『おかえり』を届けませんか?」というメッセージボードに促されるように、会場全体が「おかえり~」と声をそろえた瞬間、BTSの帰還を待ちわびていたARMYたちの心も、一つになった。

そして再びボクサーのように入場したBTSの「Come Over」を挟んだ後、RMが「みなさんの隣の家のポチでも知ってるあの名曲です!」と紹介するやいなや、世界的大ヒットチューン「Butter」が流れると、ARMYの歓声と共に会場中が大合唱。さらに「ポチも知ってるあの曲です。ポチ Let's GO!」からの「Dynamite」に続き、「Save ME」を経て、日本オリジナル曲「Crystal Snow」のイントロが流れ出すと、思いもよらないサプライズに多くのARMYが心震わせているのが、会場の空気から伝わった。

7人の言葉が刻んだ、再会の夜

公演終盤、センターステージに並んで腰掛けたBTSメンバーが、一人ひとり順番に、日本語や韓国語でARMYに言葉を届けた。

SUGAは「僕たちがグループで公演したのは7年前かな? あっという間に過ぎましたね。昔に戻ったようなそんな気分になりました。これからもっと頻繁に日本に来たいと思います」静かに語る。

Jung Kookは「会いたかったよ」と日本語で切り出し、「久しぶりに来ても変わらない歓声と変わらない笑顔で迎えてもらって、報われたような気持ちに。パフォーマンスしながら笑顔がこぼれてしまうような感じでした。今日は、むしろ僕の方が皆さんから力をたくさん頂いた感じがしました。会いたかったです」。

Jinは、投げキッスをゆっくりタメながら「ARMYの皆さんにこうやって僕の投げキッスをお届けできるなんて、本当に素晴らしい瞬間だと思います。もう一度受け取りたい人は、次の公演でまた会いましょう!」とウインクし、「I LOVE YOU」と告げた。

RMはすべて流暢な日本語で「東京ドーム。もう8年ぶりですよね」と目を細め、「旅行で来たことはなかったなと気づき、プライベートで東京に来るようになりました。その時、ただ街を歩きながら、皆さんのことをたくさん考えました。皆さんはこういう景色を見ながら暮らしてるんだなって。そんな話を今日はただ皆さんにしたかったです。いままで待っていてくれて、本当にありがとうございます。日本の、そして東京の皆さん、心から本当に愛してます」と真剣な眼差しで言葉を紡いだ。

Vも日本語で「僕たちは友達だから、今からタメ口で話すね」と言い、昨日食べたラーメンや和牛の話を笑顔で披露。「日本で『このお店絶対行った方がいいよ』っていう場所があったら、僕にメッセージを送って。次は僕がそのお店の常連になると思う」と語りかける。さらに、日本のドラマを見て日本語を勉強していると明かし、「新しいドラマを探して日本語の勉強をしてくるね」と約束。そして、「断ってくださいね」と前置きした上で、「ARMY、僕と付き合って!」と“告白”し、ARMYから悲鳴が上がった。

Jiminは「日本語全部忘れました(笑)。なぜなら、僕たち軍隊に行って」と笑いながら、「昨夜の夜書いてきた」という手紙を、丁寧な日本語で読み上げた。「8年ぶりに再び東京ドームに来ることができましたのも、皆さまのおかげです。本当に心から感謝します。これからはより多く、より素晴らしい舞台をもっとたびたび皆様にお見せできるよう、努めてまいります。心から愛してますよ」。さらにその末尾には、先述のVへのオマージュを込めた「付き合って!」を添え、会場に温かな笑いが広がった。

そして、j-hopeは韓国語でこう語り出した。「少し重い話かもしれないですが、今日の今の気持ちを表現したくてお話ししたいと思います。実は僕が日本に来てすぐ、祖母が亡くなったという知らせに触れました。すごく驚いて動揺したのですが、メンバーの皆とご飯を食べたり、リハーサルをしたりしながら、その心の揺れを落ち着かせたような気がします。日頃から僕の母方の祖母は、僕だけでなくメンバー皆のことも誇らしく思ってくれていたので、今日の公演を空から見てくれてたら、すごく喜んでくれていると思います。そして、その意味をさらに素敵なものにしてくださったARMYの皆さんに、『ありがとうございます』という言葉を伝えたいです」。最後に日本語で「めちゃ大好きです」と微笑んだ。

「Please」に続くアンコール最後の「Into the Sun」が鳴りやんだあと、「愛してます。また会いましょう!」とのメンバーの声がドームに響き、公演は幕を閉じた。

時折、会場を埋め尽くすARMYの光景を噛みしめるように見渡し、感極まった表情を見せるメンバーたちの姿が印象的だった。

プロフェッショナルでありながら、時に笑いを巻き起こし、そして涙を誘い、全力でARMYと向き合い続けた『BTS WORLD TOUR 'ARIRANG' IN JAPAN』初日公演。それは単なるコンサートを超えた、再会と感謝の夜だった。

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