フジテレビの縦型ショートドラマアプリ「FOD SHORT」が15日、北米市場でのサービス提供を開始した。フジテレビのプラットフォームとしては初の海外進出となり、今後は100カ国以上への拡大を目指す。
「FOD SHORT」は、1話約1分の縦型ショートドラマを配信するアプリ。2025年7月のサービス開始以来、国内で急速に成長しており、2025年12月にはアプリ調査会社・Sensor Towerの調査で、国内のショートドラマパブリッシャーとしてアプリ収益とダウンロード数の両部門で1位を獲得した。
今回の海外展開では、まずアメリカとカナダでアプリのインストールが可能となり、フジテレビ制作の縦型ショートドラマを現地で視聴できるようになった。現時点で、FOD SHORTではオリジナル39作品に英語字幕を用意。外部コンテンツパートナーの作品も含め、今後順次対応を広げていく。将来的には100カ国以上での展開を計画しており、英語にとどまらず10言語以上への対応も予定している。
同局では、FOD SHORTを自社作品だけでなく、日本のパートナー企業のコンテンツも配信する“オープンなプラットフォーム”へ進化させていく方針。外資系プラットフォームに依存せず、日本の優れたIPや若手クリエイターの才能を世界へ直接届ける「日本発のグローバル・インフラ」とすることを掲げている。
国内でのテストマーケティングから海外スタジオとの共同ローカライズ制作まで担う“グローバル展開のハブ”として機能させ、日本のコンテンツが世界で正当に評価され、その利益が国内のクリエイティブ産業に還元されるエコシステムの構築を目指す。
フジテレビFOD事業部の杉﨑朋子部長は「国内市場で培ってきたFOD SHORTの知見と実績をもとに、このたび北米でのサービス提供を開始できたことを大変うれしく思います」とコメント。「短い時間でも深く感情を動かす日本のドラマの魅力は、海外のお客様にも十分に届けられると確信しています」とした上で、「単なるフジテレビの一事業の海外展開ではありません。日本の素晴らしいIP、そしてクリエイターの皆様の熱量と才能を、世界市場へダイレクトに届けられる“日本発のグローバル・インフラ”を創り上げる挑戦です」と意気込みを語った。
【編集部MEMO】
FOD SHORTの事業責任者・村上正成氏は、マイナビニュースのインタビューで各国とのローカルコンテンツ制作への意欲を語り、「例えば韓国の人と一緒に作ったり、タイで作ったりという形が、今後進んでいくのではないか」と構想。フォーマット販売ではなく、共同制作にまで踏み込む新しいモデルを目指している。
