小池栄子が、犯罪被害者に寄り添う新たな警察ドラマに挑む。7月7日スタートのフジテレビ系ドラマ『さよならノワール』(毎週火曜21:00~)は、警視庁西池袋署の犯罪被害者支援室を舞台にした物語。小池演じる元“マル暴”刑事と、北香那演じる心理学者がバディを組み、犯人逮捕では終わらない被害者や遺族の痛みに向き合う。
犯罪被害者や遺族に寄り添う警察ヒューマンドラマ
同作は、警視庁西池袋署に新設された犯罪被害者支援室を舞台にした警察ヒューマンドラマ。元刑事と心理学者が、犯罪被害者や遺族が再び人生の歩みを進められるよう寄り添い、初動としての支援をしていく姿を描く。
日本有数の歓楽街・池袋。日々さまざまな事件が起きる池袋の治安を守る西池袋署に、犯罪被害者支援室が発足した。同部署では警察官が事件の被害者や遺族に寄り添い、再び前向きに人生を歩むことができるよう手助けをしている。
しかし、被害者たちはさまざまなケースで被害に遭うため、どんなことが助けになるのかは人それぞれ。正解も終わりもない部署で働く黒木夏海(小池)のもとに、心理学者・白石絵梨子(北)が派遣の支援員としてやってくる。
被害者に対等かつ親身に寄り添うことができる夏海に対し、絵梨子は心理学の知識には長けているが、うまく被害者とコミュニケーションをとることができない。一見正反対の2人だが、それぞれが心に“傷”を持つ“はぐれもの”同士。互いに足りない部分を補いながら、犯罪被害者たちと向き合っていく。
小池栄子が元“マル暴”刑事、北香那が心理学者に
小池が演じる黒木夏海は、警視庁西池袋署・犯罪被害者支援室所属の警部補。誰とでもフランクに接し、犯罪被害者には警察官という立場よりも、ひとりの人間として向き合う。上から目線で接することも、気持ちを分かったふりをすることもしない。
支援室に配属される前は、暴力団対策係の班長として仕事に向き合ってきたが、ある事件をきっかけに、新設された犯罪被害者支援室へ異動することになる。
一方、北が演じる白石絵梨子は、公認心理師と臨床心理士の資格を持つ帝都大学心理学部所属の心理学者。派遣職員として西池袋署にやってくる。学術的な専門性とやる気はあるものの、被害者支援の現場は初めて。頭の回転が速すぎるせいか、共感力が低く、独りよがりな面がある。
犯罪被害に遭った人々に心理学の学説を唱えたり、事務的な話をして怒らせてしまったりと、人の心の機微をとらえることが苦手で、理屈が先に出てしまうキャラクターだ。
これまで同じ作品への出演はあったものの、小池と北が本格的に共演するのは今作が初。互いの足りない部分を補いながら、異なるアプローチで犯罪被害者に寄り添うバディを組む。
小池栄子「迷っている方々のヒントにもなる作品に」
オファーを受けた際の心境について、小池は「今作の撮影チームが『新宿野戦病院』でもご一緒した方々だったので、またご一緒できる喜びと、バディ役が香那ちゃんということで、“是非やりたいです!”と即答させていただきました」とコメント。
北とは「一緒のシーンでお芝居をするのは初めて」だというが、「1シーン1シーンをどう演じていくのか細かい部分までじっくり話し合えています。お互いお芝居が大好きという共通の想いがあるので、信頼し合えるのも大きいです」と、現場での手応えを明かす。
役作りについては、「すごく複雑で難しい役どころ」と表現。「出てくるキャラクターたちは皆、それぞれが過去に傷を抱えているのですが、その傷を抱えながらも被害者の方々を支援する。そして時には、支援したことで自分の傷が慰められる。繊細な表現は大切に演じさせていただいています」と語る。
また、監督から聞いた「犯罪被害者支援のお仕事は、見えない血を流している方の<止血>をする仕事」という言葉を何度も思い返しているといい、「事件が発生したら最初に現場に駆けつけて、被害者の方々がこれ以上血を流さないよう寄り添うという、第一段階のお仕事だという考えは念頭に置いています」と話した。
視聴者に向けては、「まずは何よりも“犯罪被害者支援室”という部署、お仕事があるということを皆さんに知っていただけたらうれしいです」と呼びかける。さらに、「今まさに、お困りになっていて誰に助けを求めればいいかわからない、どうやって暗闇から抜け出したらいいかわからない、と迷っている方々のヒントにもなる作品になれたらと思います」とメッセージを寄せた。
北香那「新鮮な感覚で見ていただける作品」
フジテレビ制作の連続ドラマに初レギュラー出演となる北は、「すごくうれしかったです」と喜びを表現。「栄子さんとは同じ作品に出演していた経験はありますが、しっかりと共演させていただくのは初めて。バディとして共演できることも楽しみでした」と話す。
撮影中は、小池に相談することも多いそうで、「“これどう思いますか?”と相談すると丁寧に向き合ってくださって、栄子さんに頼りすぎてしまっているかもしれません(笑)。毎日“今日は栄子さんとこのシーンについて話そう”と思いをはせながら現場に行くのが楽しみになっています」と語った。
演じる絵梨子については、「人との距離感が苦手な部分や空回りしてしまうことが多いのですが、一生懸命さだけは忘れないよう心がけています」と説明。「苦手な部分はあれど、しっかり頑張る部分が絵梨子の良い部分としてギャップになったらいいなと思いながら演じています」と役への思いを明かした。
視聴者には、「今までの警察ドラマではあまりフォーカスされてこなかった“犯罪被害者支援室”に関するお話になるので、新鮮な感覚で見ていただける作品になっています」とアピールしている。
脚本・井上由美子×演出・河毛俊作が8年ぶりタッグ
脚本を手がけるのは、『白い巨塔』『14才の母』『昼顔』『緊急取調室』シリーズなどで知られる井上由美子氏。犯罪被害者や遺族の心情、そして支援する側の葛藤を、どのような“井上節”で描くのかにも注目が集まる。
演出は、『きらきらひかる』『救命病棟24時』『新宿野戦病院』などを手がけてきた河毛俊作氏。井上氏と河毛氏は、『ギフト』『きらきらひかる』などでたびたびタッグを組んできたが、今作は『パンドラIV AI戦争』以来、8年ぶりの再タッグとなる。
井上氏は、「犯罪を描いたドラマや映画の多くは犯人逮捕が終着点です。でも、被害者の痛みは犯人逮捕で一区切りするわけではありません」とコメント。本作で描く夏海と絵梨子について、「特殊能力も、超がつくようなテクニックもありません。“そばにいてもいいですか?”と寄り添い、言葉に耳を傾け、被害者が自分で立ち上がるのを支えます」と語る。
さらに見どころとして、「過去を抱えたぶっきらぼうな元マル暴刑事・黒木の包容力と、共感能力に欠けた、ちょっとうざい心理学者・白石の突破力――2人のコンビネーション」を挙げ、「孤独で不器用だけど、それゆえに寄り添う力を持ったコンビにご期待ください」と呼びかけている。
【編集部MEMO】
小池栄子は、『新宿野戦病院』の取材で河毛俊作監督について、「やっぱり顔を見ると、緊張してビシッとしますよ。最後には“一緒にやって良かったな”と思ってもらいたいと思って、一生懸命やってます。“なんだ、つまんなかったな、こいつ”とは思われたくないので(笑)」と話していた。
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