万葉線は、現在保有している低床車両「アイトラム」の経年劣化などにともない、新型車両を2027年度から順次導入すると発表した。新型車両は3両1編成とし、2032年度までに計6編成の導入を計画している。
同社が保有する低床車両「アイトラム」は、経年による高額部品交換やIC回路部品の製造終了などにより、部品調達および車両維持費用等の面で課題を抱えているという。これを解消するとともに、富山県地域交通戦略の基本理念である「ウェルビーイングの向上をもたらす最適な地域交通サービスの実現」に向けた地域の活力・魅力向上のため、新型車両の導入を決定したという。新型車両で車両維持費用の低減による経営改善、利用者の安全性の確保と快適性・利便性の向上を図るとともに、新型車両を活用したさらなる利用促進と活性化も進めることで、地域の人々からいつまでも愛される万葉線をめざすとしている。
新型車両のデザインコンセプトは「歴史の継承と未来との融合」。地域の歴史と記憶を未来へとつなぐため、万葉集ゆかりの伝統ある色彩を現代の感性で再構築した。「永遠、記憶、愛」をイメージしたオレンジ色と「穏やかさ、安らぎ、懐かしさ」を感じるクリーム色のツートンを採用し、豊かな自然、歴史、地域の人々の活気とにぎわいを表現。なめらかな造形と融合したデザインは、沿線を彩る現代の街並みや美しい自然景景と調調し、地域の歴史とともに未来へ力強く走り続けるという。
大阪府摂津市のアルナ車両が新型車両を製造。3両1編成のバリアフリー対応低床車で、定員は74人(30座席)。既存のスタンダードな技術を採用し、走行安定性とメンテナンス性の向上を図る。通路幅を現行より約9cm拡大(82cm)し、車内移動の円滑化も実現。足元空間を広げたロングシートの拡充と、1人あたりの座席幅を確保したクロスシート(横座席)で居住性を向上させる。2027年度(2028年2月予定)に2編成を導入し、2029~2032年度は1年に1編成を導入。合計6編成を導入し、現行の低床車両「アイトラム」全数を順次更新する計画としている。

