業種や業態に縛られず、地方企業にも目を向けたことにより、長らく停滞していた石黒さんの状況は一気に好転。40歳を目前に控えて、世界がようやく広がり始める。

多部は「場所を変えれば、“弱み”が“強み”になる。39歳でも若手とみなされる環境があれば希望ですよね。『“継続力”こそが私の強みです』と自己PRされていましたし、『自分を必要としてくれる場所で期待に応えたい』という思いに、ウソはない気がします」と分析する。

さらに、就活資金を作るために、背に腹は代えられぬと、大切にしていたはずの貴重なカードコレクションを売ろうとする石黒さんの姿を前に、思わず笑みをこぼしていた多部。

「ポケモンカードって、あんなに高く売れるんですね(笑)。うちにもあるなと思いながら見ちゃいました」

現実的だが、どこかユーモラス。まさに『ザ・ノンフィクション』らしい一幕でもある。

そんな石黒さんに対し、「本心を推し量るのが難しい人ですが、その後の人生がとても気になるので、いつかまた続編が見たいです。誰にでも生きる場所はきっとあると思いますし、石黒さんは“まだ何かあるんじゃないか”と思わせてくれる人でもありますよね(笑)」と、今後に期待を寄せた。

  • (C)フジテレビ

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夫に『ザ・ノンフィクション』を布教「大好物でした(笑)」

今回の主人公である石黒さんと多部に共通するのが、毎週『ザ・ノンフィクション』を見るのを楽しみにしていること。動画サイトにリアルタイムでコメントを書き込むのが趣味の一つでもあるという石黒さんに対し、多部は「さすがに私はコメントを書いたりはしないですが…(笑)」と念押ししつつ、番組を愛する理由をこう解説する。

「力強く生きている人の生き様を見るのが好きなんです。『ザ・ノンフィクション』は、知的好奇心を満たしてくれるエンタテインメントの一つでもある気がします」

今は夫婦で番組を楽しんでいるという多部。

「(10月5日~11月2日に放送された)30周年の過去の振り返り番組は、うちの旦那の大好物でした(笑)。『ザ・ノンフィクション』を知ることができたのは、私と結婚できてうれしかったことの一つだと思います。たまたま私が家で番組の録画で見ていたら、旦那が『何これ!?』『こんな面白い番組を日曜の昼間にやってるのか…!』って。それ以来すっかりハマっています(笑)。『サンサーラ』の歌詞ではないですが、“みんな本当に生きいてるんだな”と感じます」と笑顔で語った。

●多部未華子
1989年生まれ、東京都出身。02年に女優デビュー。05年、映画『HINOKIO』と『青空のゆくえ』で第48回ブルーリボン賞新人賞を受賞。09年には連続テレビ小説『つばさ』のヒロインに抜てきされる。主な出演作として、映画『あやしい彼女』『流浪の月』、ドラマ『私の家政夫ナギサさん』『マイファミリー』『いちばんすきな花』『対岸の家事~これが、私の生きる道!~』など。待機作品には『連続ドラマW シャドウワーク』、2026年度前期 連続テレビ小説『風、薫る』がある。