多種多様な商品を揃えるディスカウントチェーン「ドン・キホーテ」。ドン・キホーテと聞くと、驚安の商品やインパクト抜群のポップを思い浮かべる人が多いですが、店内に設置された巨大な水槽を思い出す人もいるのではないでしょうか。
「なぜドン・キホーテに水槽が置かれているのか」といった、ドン・キホーテの水槽にまつわる謎は少なくありません。実は、ドン・キホーテの公式YouTubeチャンネルでは、そんな謎を解き明かす動画が公開されているのです。
冒頭では、「都会の真ん中に大自然のサンゴ礁の海を再現し、日本にいながら自然の尊さ、生態系の素晴らしさを肌で感じてほしい」という思いから、2002年の六本木店を皮切りに全国のドン・キホーテに水槽を設置するようになったと紹介されています。
次に、水槽内で泳いでいる魚がどこからやってきたのかを説明。魚は太平洋西部に位置する島国・パラオ共和国の出身だそうです。ただし、専門の採取業者から購入しているわけではなく、魚の採取から運搬、さらには管理まで、すべて自社で行っているのだとか。
とはいえ、自社で全てを担うには莫大なコストが伴います。にもかかわらず、コスト度外視で自社で行っている背景として、専門の採取業者による大繩や薬品を使った採取が問題となり、自然環境に深刻な爪痕を残してしまうケースがあったことを挙げます。そこでドン・キホーテはパラオ共和国と「安全な方法で採取を行う」ことを約束し、特別に自社での採取が許可されたそうです。
その後、採取された魚たちを日本でどのように受け入れるのかを解説。ドン・キホーテの運営会社・PPIHのアクアソリューション課のスタッフたちのサポートを受け、日本の水槽でも安心して生活できるように飼育されるそうです。
水槽デビューまでにはいくつものハードルがあり、寄生虫や細菌感染から守るために薬を入れた水槽に入れたり、最初は刻んだアサリを食べさせて徐々に人工飼料に慣れさせたりなど、スタッフたちの細やかな作業が映し出されていました。
私たちが普段何気なく見ているドン・キホーテの水槽で泳ぐ魚たちは、多くの人たちの思いや手間暇が込められているのだと感じさせられる内容でした。
みなさんもドン・キホーテに行った際はぜひじっくりと水槽に目を向けてみてくださいね。






