ご存知のとおり、カエルになる前の幼生期の姿を「オタマジャクシ」と呼びます。小さな体が少しずつ成長し、やがて足が生えて立派なカエルへと変わっていくその過程は、本当に不思議かつ愛らしいものですよね。
現在、YouTubeチャンネル「森こんにゃく」に投稿された“白いオタマジャクシ”の動画が、大きな注目を集めています。動画のタイトルは「捕まえた白いオタマジャクシを育ててみたらまさかのっ!!!」。
ある夜、森こんにゃくさんが出会ったのは、体が白っぽく輝く1匹のおたまじゃくし。「アルビノかも!?」と驚きながら、自宅で飼育しようと捕まえてきました。
ケースに入れてみると、体は白と金の中間くらいの色合いで、上から見ると金色に輝いて見えるそう。目が黒いためアルビノではありませんでしたが、自然界ではとても珍しい色です。よく見てみると小さな足が生えてきていて、カエルになろうとしている様子。
「大切に飼育してカエルにしてあげたい」と話す森こんにゃくさんは自宅で飼育を始めました。白い体は外敵に見つかりやすく、自然下ではなかなか生き延びにくいそうですが、ここなら安全に成長できますね。一体どんなカエルに成長するのでしょう?
しかし数日後、オタマジャクシは食欲がいまひとつ。このまま弱らせるわけにはいかないと、捕まえてきた環境に似ている、田んぼの土を入れた水槽へお引越しさせました。同居人はカブトエビの赤ちゃん。オタマジャクシは餌を少しずつ食べるようになりました。
けれども、捕獲から1か月近く経っても、オタマジャクシは一向にカエルになる気配はなし。同居人のカブトエビはどんどん大きくなって、ついには寿命が尽きてしまいました。
森こんにゃくさんは、このまま冬を迎えたら命が尽きてしまうかもしれないと心配し、あえて水を少しずつ抜いて「やばい、早く陸に上がらなければ、早くカエルにならないと」と成長する本能を刺激する“カエルスイッチ作戦”を試みます。
水が少なくなるたびに水を足してを何度か繰り返してみますがそれでも変化は見られず、カエルスイッチが押される日を待ち続ける日々。
このままでは冬が来てしまうと焦る森こんにゃくさん。懸命に見守りますが、秋に入り気温が下がったころで「もう、僕の負けです」と言葉にしました。繰り返す環境の変化が命を縮めるのではと感じたのです。
そして、「カエルにしよう」という思いを一旦手放し、「もう、この子はこの子。オタマジャクシの“白タマちゃん”として、できるだけ長く生きられるようにしてあげようと思います」と決意。
森こんにゃくさんは、白タマちゃんを新しい水槽へお引越しさせました。そこはヤマトヌマエビや石巻貝が暮らすきれいな水槽。
自然界では冬を越せない白タマちゃんですが「水温などを調整しながらできるだけ長生きさせてあげたい」と森こんにゃくさん。
飼育を続ける中で森こんにゃくさんは、こう語ってくれました。 「どんなカエルになるんだろ? とオタマジャクシが当たり前にカエルになることを想像して飼育してましたが、オタマジャクシも生体の個体差や生存競争の中で生き抜いてカエルになってるんだな、と考えさせられました。引き続き飼育を継続していますが、奇跡がおきてカエルスイッチが入るとうれしいなと思っています」
この動画は再生回数180万回以上(10月27日時点)という大きな注目を集め、沢山のあたたかいコメントも寄せられていました。
「カエルスイッチがいつか発動しますように」 「白たまちゃん可愛い! カエルの成長途中としてじゃなくて、1匹のオタマジャクシとして育てるの、とても良いと思いました!」 「良い人に拾われたね こんなに綺麗な水に住めるオタマさんなかなか居ない」
白タマちゃんがこの先どう成長していくのか。森こんにゃくさんは、変化があれば動画でまた報告してくれるそうです。今後の展開も楽しみですね♪










