フジテレビ系オムニバスドラマ『世にも奇妙な物語35周年SP 秋の特別編』(11月8日21:00~)では、傑作選として役所広司主演の「ハッピーバースデー・ツー・マイホーム」(91年)を放送する。

  •  「ハッピーバースデー・ツー・マイホーム」より

    「ハッピーバースデー・ツー・マイホーム」より

役所演じる坂口が、家族と暮らす一軒家を購入するところから始まる同作。坂口は、娘が偶然手にした父親の形見のスケッチブックに、なぜか購入した自分の家が描かれていることを発見する。さらに、坂口の姉が昔実家で使っていた大きなテーブルを譲ると持ってきたが、父がいつも座っていた席もあって…。

心理スリラー、ホラー、ミステリー、シュールコメディ、SF、ファンタジーなど多彩なジャンルとストーリーが魅力の『世にも奇妙な物語』だが、本作は奇妙で不思議な世界を描きつつ、感動を残す心温まる名作だという声も多い。役所のほか、坂口の妻役で岩崎良美、父親役で河原崎建三ら、名優が顔をそろえている。

演出の落合正幸氏は「“孝行したいときに親はなし”、“墓石に布団は着せられず”……親が生きている時に孝行をしておくものだと説く言葉。方や、“子供の、3歳までの可愛らしさで、親は十分、贈り物をもらっている”と、いう言葉もある。反抗期に、本心ではない事を父にぶつけた主人公。親となった今、父の思いを知る。だが、赦しを乞おうにも父はいない……しかし、この奇妙な世界では、それが叶う。脚本の君塚さんと、自身の親との関係について話し、練った記憶がある。役所広司さんの、何も演じていないように見えて、深い心情を伝える芝居には心を動かされた」とコメントしている。

【編集部MEMO】
『世にも奇妙な物語35周年SP 秋の特別編』は、新作として山田涼介主演「止まらなければ生きられないゲーム」、伊藤淳史主演「七階闘争」、川口春奈主演「あなた博物館」が放送される。

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