第40話「尽きせぬは欲の泉」では前回に引き続き、1791(寛政3)年の様子が描かれた。
松平定信(井上祐貴)は己に従順な部下で周りを固め、改革を推し進める。一方、蔦重は女の大首絵を出そうと栃木に滞在する喜多川歌麿を尋ねるかたわら、作家から引退しようとしていた山東京伝を、鶴屋喜右衛門とともにうまく乗せ、煙草入屋と作家の二足のわらじを履かせることに成功した。
注目度トップ3以外の見どころとしては、部下の進言を聞き入れない松平定信の姿が挙げられる。本多忠籌(矢島健一)と松平信明(福山翔大)は定信のためを思って諫言したが、定信には届かず政から遠ざけられることに。典型的な独裁者ムーブだ。結果、忠籌と信明は一橋治済(生田斗真)に近づき、定信の足元が大きく揺らぐことになりそうだ。
次に、鶴屋喜右衛門が滝沢瑣吉を蔦重に押し付けたシーンが挙げられる。喜右衛門は初対面で瑣吉とは合わないと察したのだろう。そそくさとその場を去った。ちなみに風間俊介と津田健次郎は、『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』終了後も、プライベートで会うほど非常に仲が良いそうだ。
そして、険悪な雰囲気の中で向かい合った蔦重と喜多川歌麿のシーンもある。謝罪から入った蔦重だが歌麿はなかなか硬い態度を崩そうとしなかった。「お前は鬼の子なんだ!」という言葉は深く歌麿を傷つけたのだろう。蔦重の説得も相変わらず下手くそで、ずけずけと心中に踏み込み、案の定歌麿を激怒させる。
しかし、贔屓筋は歌麿が描けなくなることは決して望まないという言葉はその場に居合わせたつよ(高岡早紀)や釜屋伊兵衛(U字工事・益子卓郎)も納得するものだった。再びコンビを組んだ2人だが、歌麿にはまだわだかまりがありそうだ。
また、真人間になると宣言するも、書画会でちやほやされるとあっさり手のひらを返した山東京伝のシーンも挙げられる。戯作者に未練があるのは菊や喜右衛門だけでなく、視聴者にも見え見えだった。自作の唱「すがほ」をろうろうと歌い上げる姿は、『テニスの王子様』など数々のミュージカルを経験した古川雄大さんならではの見事なシーンだった。
きょう26日に放送される第41話「歌麿筆美人大首絵」では、幕府から処分を受けた須原屋市兵衛(里見浩太朗)を蔦重が訪ねる。また、蔦重は喜多川歌麿の新作『婦人相学十躰』をどう売り出すかを考える。また、蔦重の母・つよの身に異変が…。



