女優の天海祐希が主演を務める、テレビ朝日系ドラマ『緊急取調室』第5シーズン(10月16日スタート 毎週木曜21:00~21:54 ※初回は拡大スペシャル)の第1話が、16日に放送される。
同作は、叩き上げの取調官・真壁有希子(天海)が、可視化設備の整った特別取調室で取り調べを行う専門チーム「緊急事案対応取調班(通称:キントリ)」のメンバーとともに、数々の凶悪犯と一進一退の心理戦を繰り広げるドラマシリーズ。2014年1月期の第1シーズンから、これまで連続ドラマ4作品に加え、ドラマスペシャル2作品を放送。12月26日に公開される『劇場版「緊急取調室 THE FINAL」』で、12年の時を経てついに完結を迎える。
劇場版をもって完結となる同シリーズ。ファイナルにもつながるドラマ第5シーズンが、16日にいよいよスタートする。期待と注目が集まる第1話には、ゲストとして山本耕史・若村麻由美をはじめ角田晃広(東京03)、竜雷太、峯村リエが出演。ドラマ・映画で活躍する演技巧者が顔をそろえている。
第1話では、都心の地下に大規模蓄電施設を作る“政府肝いりの再開発計画”をめぐって事件が。世間からは反対の声が多発する中、工事の中心を担う関係者2名が、ペンチで撲殺される。反対派の人間による犯行ではとの見方が強まるも、犯人は未だ不明。警視庁・特殊犯捜査係に所属する真壁有希子(天海)と捜査一課の管理官・梶山勝利(田中哲司)も、捜査に駆り出されることになり、工事を請け負う企業の広報担当社員・辻本裕太(角田)に聞き込みを行う。
時を同じくして、“日本初の車いすキャスター”として人気を博す倉持真人(山本)は、自身の報道番組で、連続殺人事件を取り上げ、政府を糾弾。上から目線の論調に視聴者から批判が殺到するも、意に介さずカメラの前で犯人を挑発する発言を繰り出す。
そして、ついには倉持と同居していた実父・磯貝信吾(竜)が自宅で殺害され、第一発見者の倉持自身も襲撃される事件が発生してしまう。凶器が先の2件と同様のペンチであることから、同一犯の可能性が浮上するなか、警視庁は取り調べを行う専門チーム「緊急事案対応取調班(通称・キントリ)」の臨時運用を正式決定。真壁と梶山は、新天地に赴いていた玉垣松夫(塚地武雅)、菱本進(でんでん)、小石川春夫(小日向文世)らキントリ・メンバーを再結集させ、捜査に乗り出す。
第1話には、キントリのメンバーに加えて、現場捜査で調べ班を支える捜査一課の名コンビ“もつなべ”こと、監物大二郎(鈴木浩介)と渡辺鉄次(速水もこみち)、「いやいやいやいや」の口癖が印象的な警視庁副総監・磐城和久(大倉孝二)らといったおなじみの面々も登場。
さらに、真壁らキントリ御用達の居酒屋しんじでのシーンも。店主夫婦であるしんじ(生島勇輝)とかやの(中村静香)の姿も早速見ることができるのも、シリーズのファンからするとうれしいポイントではないだろうか。
放送に先んじて第1話を視聴した記者が、個人的に印象に残ったのは冒頭のシーン。緊急事案対応取調班が解散となり、特殊犯捜査係に所属していた真壁が“ある事件”の現場に登場する。そこには倉持の姿もあり、真壁と対峙する場面も。カメラを従えて無茶な取材をする倉持に対し、真壁は「事件は見世物じゃない!」とテレビカメラをわし掴みにしながら一喝する。迫力のある映像と天海の迫真のセリフが『キントリ』新シーズンの幕開けを盛り上げている。
先日行われた囲み取材会で、「映画に向けてラストシーズンで助走をつけていきたい」と語っていた天海。シリーズの集大成となる劇場版に向けて、これから始まる第5シーズンで真壁ら“キントリ”がどのような活躍を見せるのか、注目が集まる。
【編集部MEMO】
『劇場版「緊急取調室 THE FINAL」』(12月26日公開)は、叩き上げの取調官・真壁有希子(天海)が、可視化設備の整った特別取調室で取り調べを行う専門チーム「緊急事案対応取調班(通称:キントリ)」のメンバーとともに、数々の凶悪犯と一進一退の心理戦を繰り広げるドラマシリーズの劇場版。2023年6月16日に公開予定だったが、同年5月18日に両親と共に倒れて搬送され、自殺ほう助の罪に問われた歌舞伎役者の市川猿之助が出演していたことから、公開延期となっていた。













