東京臨海高速鉄道は24日、りんかい線の70-000形に代わる新型車両71-000形を紹介する特設ページを同社公式サイトに追加したと発表した。新型車両は10月に営業運転を開始する予定。特設ページでデザインコンセプトや車内外の特徴など公開している。

  • りんかい線の新型車両71-000形と既存の70-000形(2025年7月の報道公開で撮影)

    りんかい線の新型車両71-000形と既存の70-000形(2025年7月の報道公開で撮影)

新型車両71-000形のデザインコンセプトについて、「国際的な人・文化・情報の交流を感じさせるスピード感のあるシャープなデザインと、魅力ある都市景観にふさわしい高級感や上質さを感じさせるデザイン」をテーマに、「ウォーターフロントの美しい羨望や、洗練された都市空間の上質さを備えた車両を目指した」と説明。海と都会をイメージさせる色彩により、出会った瞬間の期待感を演出するという。

前面は70-000形の丸みのある面影を踏襲しつつ、海や波の「おおらかさ」を取り入れ、前面上部のひさし形状で横方向への広がりを強調した。弧を描いた曲線が特徴的な前面カラーリングは、「優しい微笑み」をイメージしている。

前面と側面の行先表示器は、高コントラストで視認しやすいLEDカラー表示器を採用。側面のカラーリングは車両腰部から上部にかけて配し、エメラルドブルーのグラデーションとスカイプルーの3本線をアクセントとして配置。水辺の空間を表現している。側面の先頭付近に白とターコイズグリーンをダイナミックに配置し、りんかい線の躍動感とスピード感を表現した。

  • 71-000形の外観・内観(2025年7月の報道公開で撮影)

内観は、都市景観の情景にふさわしい「上質感」をイメージしたインテリアに統一。腰掛モケットはグレーを基調としつつ、臨海副都心のビル群を表現したブロックパターンにレインボーカラーのさし色を入れ、都会的な雰囲気を表現した。

ロングシートの端に、急停車時等の衝撃を緩和させる大型の袖仕切りを採用。吊り手は手の小さい人や握力の弱い人も握りやすい形状を採用している。客室天井の照明は反射式照明とし、影のできにくいやわらかな光で開放感のある空間を演出する。ネイビーを基調とした妻壁は、海の波の揺らぎを表現した横目の柄とした。

りんかい線の新型車両71-000形は10月の営業運転開始を皮切りに順次投入。2027年度上半期中に全80両(10両編成×8編成)を投入する計画となっている。