キャベツの価格が1玉1,000円を超える事態にまで高騰した2024年の冬。今年はそんなことにならないよう願うばかりですが、万が一のキャベツ危機に備えて、キャベツの芯から再生できちゃう水耕栽培の方法を紹介します!
教えてくれるのは、省スペースでも出来る家庭菜園のアイデアを動画にして発信している「みかんぼーや」(@mikanbo-ya1987)さん。“家産家消”をモットーに取り組む【ペットボトル栽培】【袋栽培】【水耕栽培】などを実践し、そのノウハウや過程を記録した動画をYouTubeチャンネル「みかんぼーや1987家庭菜園」にて公開しています。
栽培に要した時間はおよそ4カ月。キャベツの芯のほかに、必要なものはこちらです
用意するものは「ダイソーの鉢底ネット4P」「サーティワンアイスクリームの容器」「ダイソーのろ過ウール」の3点。鉢底ネットは、先端のとがった部分を切り落として使います。ろ過ウールは、お魚飼育コーナーに置いてあるのだとか。容器に鉢底ネットをセットし、ろ過ウールを詰めたら水道水で湿らせておきます。
続いてキャベツの芯の部分を念入りに洗い、芯の周りにある余計な部分をカット。芯が浮き彫りになるようにカットすると、葉が水に浸かることなくカビの発生を抑えることができるのだとか。これもきっと、試行錯誤した末にわかったノウハウなのでしょう。
完成した栽培容器に芯を入れたら栽培スタート。ここからは毎日お水を交換して綺麗に保つのがポイント。置き場所は、直射日光の当たらない明るい場所。みかんぼーやさんは、水を交換しやすい台所に置いているのだとか。
すると、周りが黒ずんできた再生9日目。短い根っこと、芯の脇から小さな芽が3つ出現。そこからさらに3日経過した再生12日目……。
しっかりと根がはり、芽も大きくなっています。しっかり成長していることを確認すると、「なんだかいけそうな気がする〜」とみかんぼーやさん。このタイミングで、バケツへ移設することに。
用意するものは、「バケツ(6Lサイズ)」「アルミシート」「バケツの蓋(今回は受け皿を利用)」。受け皿の中心に、鉢底ネットがハマるようにハンダゴテ等で穴を開けます。
さらに、防虫対策になるというアルミシートを受け皿にのせたら準備万端。穴に、鉢底ネットごとキャベツの芯を移設します。ここで、液体肥料に変更。微粉ハイポネックスを通常希釈。1000倍にして与えていきます。あとは、週に1回養液を全交換するだけでいいそうです!
ここからは、日当たりの良い室外で栽培していきます。
再生28日目。3つあった芽はそれぞれ順調に育っています。株元に枯れ葉を見つけたら、カビ予防のため、ピンセットで都度除去していきます。こういう一手間が大事なんでしょうね。
そして、再生38日目となる12月10日。寒くなってきた(外気温8℃)ので、再び室内で育てることに。ここから収穫を迎える140日目までダイジェストで紹介します!
再生140日目、立派に育っていますね。キャベツの玉もしっかり確認できます。素晴らしい!! そしていよいよ収穫の時!!
収穫したキャベツを手にとると、感動のあまり「うわぁぁぁ、すげー。マジ、ちゃんとキャベツになってんの」と声をあげるみかんぼーやさん。我が子が無事成人を迎えた時の親と同じ心境のようです(笑)。
今回収穫できたキャベツは、大きな葉をつけた3玉と、小さいキャベツ1玉の計4玉。
重さを量ってみると、重い順から269グラム、209グラム、168グラム、13グラムでした。立派です! 大成功(拍手)!!
さっそく採れ立てキャベツを調理しようと半分にカットしたところ……
小さいけどしっかりキャベツになっています。この日は豚肉とキャベツの炒め物。ラーメンにのっけたら、「うまっ!」と高評価。美味しそうですね。
ちなみに、収穫し終えた芯を見てみると……、次々と芽が出てきているのを確認!
このままさらに室外で生育を続けることにしたというみかんぼーやさん。新たな成長記録はSNSで随時更新していくそうです。楽しみですね。この成果に、「すっげえ…」「こんなに収穫できるとは感動しました」「私も試してみようかな」と、驚きの声が寄せられていました。
ほかにも、同チャンネルには、チマサンチュを年間1,200枚も収穫したり、特大玉ねぎや白菜を水耕栽培するなど興味深い動画が満載です。野菜が高くて買えない! 私もやってみたい! と思った人は、ぜひ、挑戦してみてくださいね。


















