現在放送中の大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(NHK総合 毎週日曜20:00~ほか)では、多くの芸人が出演し話題に。8月31日放送の第33回には有吉弘行が出演する。制作統括の藤並英樹チーフ・プロデューサーに、芸人をはじめとする多彩なゲストの起用の狙いを聞いた。

  • 『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』服部半蔵役の有吉弘行

    『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』服部半蔵役の有吉弘行

江戸時代中期の吉原を舞台に、東洲斎写楽、喜多川歌麿らを世に送り出し、江戸のメディア王にまで成り上がった“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜流星)の波乱万丈の生涯を描く本作。脚本は、『おんな城主 直虎』(17)以来、8年ぶり2度目の大河ドラマとなる森下佳子氏が手掛けている。

本作では多くの芸人が活躍。ネプチューンの原田泰造が田沼意次(渡辺謙)の側近・三浦庄司という重要な役どころを演じており、ひょうろくも松前道廣(えなりかずき)の弟・松前廣年役で存在感を放った。

また、一橋治済(生田斗真)を案内する表坊主役でコロコロチキチキペッパーズのナダル、狂歌師・宿屋飯盛役で又吉直樹、彫師・四五六役でダチョウ倶楽部・肥後克広、浮世絵師・礒田湖龍斎役で鉄拳、鷹狩りの様子を見ていた吾作役で芋洗坂係長らも出演。サルゴリラとクールポコ。はコンビで出演し、サルゴリラは吉原に訪れる客、クールポコ。は餅をつく人&餅をこねる人を演じた。

藤並氏は、「芸人さんはキャラクターをつかんで表現するのが上手」だと言い、キャラクターを際立たせるために芸人を多く起用していると説明する。

「このドラマはすごくキャラクターの数が多いんです。芸人さんは短い時間でそのキャラクターを濃く出すことが上手なので、出ていただきたいという思いがあります」

ナダルもワンシーンながら、表坊主の腹黒さをにじませる演技で話題を呼んだ。

「表坊主は権力者と近しく、お城の中の情報をすごく知っているので、賄賂をもらったり、腹黒い人が多かったそうです。そこまでドラマの中で描いていませんが、ナダルさんならそういう部分をギュッと出してくださると思ったのでお願いしました」

そして、31日放送の第33回に、あの服部半蔵の末裔・服部半蔵役で有吉弘行が出演する。松平定信(井上祐貴)から留守の白河を任されていた人物で、ある知らせを定信に伝えに来るという役どころだ。

藤並氏は、有吉の演技について「勘所がいいというか、すごくドラマに彩りを出してくださったなと思います。服部半蔵がとても野心があっていろんな思いを持っているという含みを出していただけて有吉さんにお願いしてよかったです」と称えている。

エンタメの物語だからこそ「エンタメを牽引してきた方々に出ていただきたい」との思いも

また、本作が“江戸のメディア王”蔦屋重三郎の物語であるということも芸人の起用に関係しているという。

「このドラマはエンタメの話で、蔦屋重三郎が江戸の中でメディアやエンタメのムーブをどう起こしていったかという物語。そして、放送100年の年でもあるので、これまでエンタメを牽引してきた方々に少しでも出ていただきたいという思いがすごくあります」

声優も多数出演。山路和弘、中井和哉、松田洋治、関智一、高木渉、井上和彦、水樹奈々、島本須美、平田広明と豪華な顔ぶれとなっているが、藤並氏は「声優さんはセリフがすごく聞き取りやすく、明瞭なので」と起用の理由を語る。

芸人、声優のみならず、タレントの峰竜太、元プロレスラーの佐々木健介、作家の岩井志麻子ら多彩なゲストが出演している。

「時代劇を面白くしたいというのと、日本のエンタメを振り返るまでいかないですが、見たいという思いがあります。峰さんたちに出ていただいたのも、そういう思いからです」と述べ、今後の豪華ゲストの登場について尋ねると「あると思いますのでお楽しみにしていてください」と話していた。

(C)NHK