日本テレビ系大型特番『24時間テレビ48-愛は地球を救う-』(8月30日~31日)の制作発表会見が1日、東京・汐留の同局本社で行われ、改めて放送を続ける意義を制作陣が説明した。

  • 『24時間テレビ48』制作発表会見に登壇した(左から)氷川きよし、高橋海人、永瀬廉、志尊淳、浜辺美波、上田晋也、長嶋一茂、やす子、羽鳥慎一、水卜麻美アナ

    『24時間テレビ48』制作発表会見に登壇した(左から)氷川きよし、高橋海人、永瀬廉、志尊淳、浜辺美波、上田晋也、長嶋一茂、やす子、羽鳥慎一、水卜麻美アナ

強い戒めをもって、誠心誠意運営に努める

冒頭、日本テレビの横田崇コンテンツ制作局長は「まずは2年前の募金の問題(※日本海テレビでの寄付金着服)につきまして、改めてお詫びを申し上げたいと思います。私たちは改めて襟を正し、皆様からの信頼を失うことのないよう、強い戒めをもって、今年の『24時間テレビ』を誠心誠意、運営に努めてまいります」と謝罪。

その上で、「最近私は、テレビがリアルなもの、近いものだと、いかに思い続けてもらえるかがすごく大事なのではないかと日々思っております。『24時間テレビ』は、その思いを体現させていただく、伝えさせていただく場だと思っております。全国の皆様からの温かいお気持ち、それが支援を必要としている皆様に直接届く。このチャリティーの意義に私たちは強く思いを致しております」「全スタッフ、出演者、一丸となって、皆様の心に響く『24時間テレビ』をお届けできるよう全力で頑張ってまいります」と意気込みを述べた。

続いて登壇した、宮崎慶洋総合プロデューサーは「昨年の『24時間テレビ』は、視聴者の方から様々なご意見を頂いて放送する形となりました。今年も総合司会を務めてくださいます上田(晋也)さんをはじめ、企画ごとにご賛同いただいた方につないでいただく形の放送となりまして、番組の最後の最後に、同じく総合司会の羽鳥(慎一)さんが、“どれだけの方にご理解をいただけたのか分かりません。でも、放送を止めてしまうと、届かなくなるチャリティーがあります。続けることに意味があると信じて、今年の放送の決断をしました”とコメントを締めていただいたのが、非常に心に残っています」と振り返る。

そして、「毎年、日本テレビが『24時間テレビ』をずっと放送することの意義というのは、時代が変わる中で、その時代ごと、年ごと、もしかしたらその一瞬一瞬ごとに今、必要なチャリティーが何なのかということを、我々テレビ局が一番先に学んで勉強して、考えたことを番組を通じて皆さんに見ていただくということだと僕は信じています」と力を込めた。

スタッフ満場一致のテーマ

今年のテーマは「あなたのことを教えて」。今回初めて総合演出を務める前川瞳美氏が、昨年11月頃に「これで放送したい」と提案し、制作スタッフの満場一致で決まった。

このテーマには、「世の中にいろいろあふれている格差や差別や貧困などを生む大きな原因に、他人に対する無関心や興味のなさがあるのではないか。例えば、自分の家族とか友人とか恋人に置き換えてみて、本当にすぐ隣にいる誰かの抱えている問題や痛みに耳を傾けてみて、そこで感じたことをソっと差し出してみる。今はSNSが発達して主義主張がすごくぶつかり合う時代ですが、そんな時代だからこそ寄り添ってみて、心を開き合って、歩み寄っていけたら、もっと優しい社会になるんじゃないか」(宮崎総合P)という思いが込められているという。

今年新設した「チャリティーパートナー」には、King & Prince(永瀬廉、高橋海人)、志尊淳、長嶋一茂、浜辺美波、氷川きよし、やす子の7人が参加。この人選について、宮崎総合Pは「僕らと一緒にいろんなところに取材に行っていただいて、いろんな方に向き合っていただいて、苦しんでいる問題や痛みを受け止めてもらって、それを自分事のように考えてくれるのではないか、という方にご相談させていただきました」と明かした。