お笑いコンビ・ピースの又吉直樹が7日、YouTubeチャンネル『ピース又吉直樹【渦】公式チャンネル』を更新。芥川賞受賞時の苦々しい体験を打ち明けた。
『火花』で芥川賞を受賞した当時の出来事
「悩める30代に伝えておきたいこと」のトークテーマで、「人に偉そうにものを言うときは、普段の3倍の集中力で言ったほうがいい」とアドバイスした又吉。「偉そうに言うときは、偉そうにできる相手に対して偉そうにしているから、気を抜いているんですよ。本来のその人よりも、言葉が弱くなっていたり説得力がなくなっていたりすることがよくある」と主張し、「あるコメンテーター」の言動を例に挙げた。
又吉は、2015年に小説『火花』で第153回芥川龍之介賞を受賞。お笑いタレントの受賞は、史上初の快挙だったため、当時はメディアで大きく取り上げられた。しかし、あるコメンテーターの話として、「ブログかなんかに書いてたことが、ネットニュースになってた」と言い、「“連日大きく取り扱われているけど、芸人が小説を書いたってことばっかりが取り上げられて、それを読んで感想とかを書いてるヤツが全然いない”って。“羽田さんのほうが変なことを言ったりやったりしてて、そっちのほうが芸人っぽい”と嫌味まで言ってた」とこぼした。
「そう思うなら、お前が読んで感想を言え! と。なぜそれを他者に任せて、自分は言っていい側に身を置いてんねん」と不快感をあらわにした又吉は、「ある程度頭がいい、あるいは他とは違う視点で物を見れるっていう立場やから、そういうお仕事をしてるんじゃないですか?」と苦言。「もしかしたら高等なギャグかもしれない」と皮肉を込めつつ、「その人とテレビ局で3回ぐらいすれ違って。“おはようございます”って言うんですけど、無視するんですよ。こんなヤツが世の中斬ってんねや? みたいな。4回目から僕も目合わさんようにしてました」とその後の展開をぶっちゃけていた。
【編集部MEMO】
又吉直樹は、2020年6月にYouTubeチャンネル『ピース又吉直樹【渦】公式チャンネル』を開設。後輩たちを巻き込んだ企画や妄想解釈、作品レビューなどが好評で、チャンネル登録者数は51万人、累計再生数は9,000万回を超えている。