第20話「寝惚けて候」では、1781(天明元)年の様子が描かれた。大田南畝と知り合った蔦重は狂歌の会に招かれると、その奥深さに魅了され新たなビジネスとして注目する。一方、幕府ではついに一橋治済の長男・豊千代が第十代将軍・徳川家治の養子となった。
注目度トップ3以外の見どころとしては、蔦重と大田南畝の出会いのシーンが挙げられる。『菊寿草』の作者である南畝を須原屋市兵衛とともに訪ねた蔦重は早速、耕書堂で書かないか交渉する。すると逆に南畝から狂歌の会に誘われた。これが江戸の狂歌ブームをけん引する2人の出会いとなった。
SNSでは、「南畝先生、いまならSNSでめちゃくちゃバズってそう」「南畝先生、ひょうきんなだけでなく、教養あるところにじませてくるね」と、クセの強い南畝のキャラクターが話題となった。また、蔦重が持参したお土産にも注目が集まっている。このお菓子は、当時吉原にあった「竹村伊勢」という店の巻せんべいで、贈答品として人気の一品だった。
そして、意次の政敵からの嫌われっぷりも話題となっている。実際の意次は種姫を豊千代の正室とすべく動いたが、結果、種姫が紀州徳川家へ嫁がされることとなり、意次の陰謀によるものと誤解されている。SNSでは、「あれやこれも意次の仕業に…すべて見越しているなら一橋治済、恐るべし」「家治の信任は厚いのに、意次の破滅のカウントダウンが進んでいる気がしてならないな」「『『『全部田沼のせい!!!』』』はさすがにひどい」と、多くの視聴者が意次に同情を寄せている。
また、狂歌の会のシーンにも注目が集まっている。次郎兵衛(中村蒼)とともに招かれた蔦重は、最初こそ緊張していたが、ユニークな狂名やお題が明らかにされていくうちに、笑いをこらえるのに必死だった。SNSでは、「狂歌おもしろい! 言葉遊びがうまくないとできないねこれは」「蔦重と次郎兵衛義兄さんが笑いをこらえているのが楽しそうでよかった」と、笑ってはいけない狂歌の会にコメントが集まっている。
会主の元木網(ジェームス小野田)は第3話「千客万来『一目千本』」以来の再登場。そして、その妻であり同じく狂歌師の知恵内子を演じる声優、歌手の水樹奈々も初登場を果たした。『NARUTO ーナルトー』の日向ヒナタや『ハートキャッチプリキュア!』の花咲つぼみ(キュアブロッサム)でおなじみだ。「水樹さん、声が通りすぎる」「一瞬だけどすぐに分かった」と、少しの出番だったが、その声に多くの視聴者が反応したようだ。
きょう1日に放送される第21話「蝦夷桜上野屁音」では、南畝率いる狂歌の会がますます盛り上がり、意次は蝦夷に興味をしめし始める。