日本文化に魅せられ、岡田自身も日本文化を継承していきたいと考えている岡田。日本の良さや時代劇の魅力を世界に発信したいとの思いで、Netflixシリーズ『イクサガミ』(2025年11月世界独占配信)で主演・プロデューサー・アクションプランナーを務めている。

「日本のものを日本の人に、日本っていいな、かっこいいなと思ってもらいたいですし、世界に発信することで日本や日本人のかっこよさを知ってもらいたいという思いがあります。これまで時代ものを上の世代と作ってきましたが、上の方たちの知見を借りて若い世代とともに作ることが、今できるチャレンジだと思っていて、守ることよりも、どういう風に変化させていけるかということが、その時代の国宝を生むと思っているので、そういう活動がしていきたいです」

心も体も日本文化に大いに影響受けてきた岡田。「全部つながっていると思います。肚をつくるのが日本の文化ですから」と述べ、日本人としてのアイデンティティを育むためにも日本文化は大切だと強調する。

「今、世界も日本も混乱しているので、自分たちの先祖がどんな生き方をして今につながって未来につながるのか、自分たちの先輩やこの場所のことを知っておくことは何かの支えになると思います。海外に行くと自分の国のいいところを話せないと苦労するとみんな言いますが、日本にはこういうものがあるんだと、日本にいても知りたくなる時代になると思いますし、自分のルーツを知っていて損はないと思います」

そして、「もちろん学者さんの方が詳しいですけど、体を使うアプローチからとか、時代劇をやってきたとか、日本文化をとても好きでいることは間違いないです」と日本文化への熱い思いを話していた。

■岡田准一
1980年11月18日生まれ。大阪府出身。俳優として活躍し、2014年にNHK大河ドラマ『軍師官兵衛』で主演。第38回日本アカデミー賞では、『永遠の0』(13)で最優秀主演男優賞、『蜩ノ記』(14)で最優秀助演男優賞を受賞。これまでの主な出演作品は、『木更津キャッツアイ』シリーズ、『SP』シリーズ、『ザ・ファブル』シリーズ、『燃えよ剣』、大河ドラマ『どうする家康』など。主演・プロデューサー・アクションプランナーを務めるNetflixシリーズ『イクサガミ』が2025年11月配信予定。
■奈良国立博物館開館130 年記念特別展「超 国宝―祈りのかがやき―」
会期:2025年4月19日~6月15日
(前期展示:4月19日~5月18日、後期展示:5月20日~6月15日 ※会期中、一部の作品はほかにも展示替えを行う)
開館時間:9:30~17:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:毎週月曜日、5月7日 ※ただし、4月28日、5月5日は開館
会場:奈良国立博物館 東・西新館