Netflixシリーズ『イクサガミ』(2025年11月世界独占配信)の主演・プロデューサー・アクションプランナーを務める俳優の岡田准一が12日、都内で行われたNetflixラインナップ紹介イベント「Next on Netflix」に、藤井道人監督とともに登壇した。

  • 岡田准一

    岡田准一

武士の時代の終焉を迎えた明治を舞台に描いた今村翔吾氏の同名小説『イクサガミ』シリーズを実写化。時代に取り残されし志士たちのバトルロワイアルを描き、岡田が“人斬り刻舟”の異名を持つ主人公・嵯峨愁二郎を演じる。

岡田は、主演・プロデューサー・アクションプランナーを受けると決めた思いを聞かれると、「原作の今村さんの作品を見させてもらって、時代モノを継承してこられている中で、どういう風に今の人たちにも見てもらえて、本当にいいというものを伝えていくかというところで戦われているというのを共感していたり尊敬していたりする作家さんだったので、この作品がまた新たな時代劇の道になるんじゃないかと思って参加させていただきました」と回答。藤井監督とだったら新しい時代劇にチャレンジできると思い、「藤井監督がいいです」とリクエストしたという。

そして、「メイドインジャパンというものを世界に向けて、日本文化の時代モノをどう作っていくのかというのを長年日本でやってきたんですけど、世界に届いて『かっこいいよね』『いいよね』と言ってもらえるものをどう作るのかということが自分のテーマ」だと言い、「藤井くんたち若い世代の力を借りて、それを叶えられるほどのクオリティの作品に仕上がることになっていると思います」と手応えを口に。「めちゃくちゃいい感じになっているので、ぜひ若い日本のクリエイターたちの才能を感じてもらえたらうれしいです」と呼びかけた。

プロデューサーとしての仕事においては岡田もスタッフとして参加していたようで、藤井監督が「岡田さんのありがたみをみんな忘れていく(笑)。プロデューサーでいてくれるので、僕らと一緒に渋谷駅に放り出されるんですよ。『お疲れ様でした』って。『岡田さん大丈夫なのかな、渋谷の駅で急に』って思いました」とエピソードを披露。

岡田は「渋谷集合のロケハンとかバスに乗ってみんなで一緒に。主演のときにはいい新幹線の席に乗らせてもらえるんですけど、プロデューサーのときは普通の席でみんなと一緒に行く」と笑顔で振り返り、「デビューして30年でプロデューサとかもやり出すということを決めていたので、そういう意味でもいいタイミングだった」と話していた。