JR西日本とJR西日本大阪開発は、大阪・関西万博に向けた万博アクセス輸送の取組みとして、大阪環状線弁天町駅新駅舎の3月1日供用開始など発表した。大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)も、同じく3月1日から弁天町駅の乗換え連絡通路と階段の供用を開始すると発表した。

  • 弁天町駅イメージ(JR西日本提供)

JR西日本グループでは、2025年大阪・関西万博に向けたアクセス輸送の取組みとして、地下鉄中央線(Osaka Metro)への乗換駅となる大阪環状線弁天町駅の改良工事、シャトルバスへの乗換駅となるJRゆめ咲線(桜島線)桜島駅の臨時出場口などの整備を進めている。弁天町駅は3月1日、桜島駅の臨時出場口は3月24日から供用開始することとなった。

弁天町駅では、既存の南北改札の間に位置する場所に新駅舎を整備し、新改札口(中央南口改札・中央北口改札)を設置。既存の南北改札口も万博開催終了まで利用可能とするが、万博終了後に閉鎖する。新設するエレベーターは既存の11人乗りから17人乗りに機能向上し、上下エスカレーターも新駅舎に整備する。大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)との共同事業として、弁天町駅東口改札との乗換えを段差なくフラットに乗換可能な連絡通路を新設。同時に、連絡通路と接続するJR弁天町駅「内回り口改札」を設置する。ホームの安全性を向上するため、ホーム柵も整備し、1番のりばは2024年8月6日、2番線のりばは2024年11月6日から供用を開始している。

  • 構内図(JR西日本提供)

大阪駅(うめきたエリア)を中心に展開するJR西日本グループの未来社会の実験場「JR WEST LABO」の取組みについて、弁天町駅への展開も計画している。詳細は決まり次第、発表する。

大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)は、中央線弁天町駅の東改札口から夢洲方面のホームへアクセスする階段を増設するとともに、JR大阪環状線弁天町駅内回りホームから中央線弁天町駅の改札階へ直接つながる連絡通路をJR西日本と共同で整備。3月1日初発から供用開始する。

  • 連絡通路イメージ

  • 工事内容

現在の乗換え経路は「JR大阪環状線 弁天町駅 内回りホーム(3階)⇔(階段・エレベーター・エスカレーター)⇔JR大阪環状線 弁天町駅 改札階(2階)⇔(階段・エレベーター)⇔Osaka Metro 中央線 弁天町駅 改札階」となっていたが、改良後の乗換え経路は「JR大阪環状線 弁天町駅 内回りホーム(3階)⇔Osaka Metro 中央線 弁天町駅 改札階」となる。