• ●各局の夏ドラマ一覧 ※民放局でプライム帯に放送されるドラマを中心に掲載

すでに、2024年の夏ドラマシーズンが開幕した。6月下旬から7月にかけて、魅力的な作品が続々と放送開始している。今期も各局がバラエティ豊かな作品をそろえ、豪華キャストによる意欲作や、人気俳優の主演作など、話題性の高い作品が目白押し。視聴質や注目度の高いドラマが登場しており、今年の夏もドラマから目が離せない。ここから、3作品を紹介する。

水川あさみ主演『笑うマトリョーシカ』(TBS系)は、櫻井翔が22年ぶりに連ドラで脇役を演じることで話題沸騰の作品。櫻井演じる若手議員・清家一郎が出版した自叙伝に疑問を持った新聞記者・道上香苗(水川あさみ)が迫っていくというストーリー。次々と起こるスリリングな展開から目が離せなくなる、注目のドラマだ。

  • 『笑うマトリョーシカ』水川あさみ

小池栄子と仲野太賀のW主演『新宿野戦病院』(フジテレビ系)は、小池演じる元軍医が英語と岡山弁を操る異色のキャラクターが反響を呼んでいる。宮藤官九郎脚本の医療ドラマとして期待が高まっている。SNSでは「小池栄子さんと仲野太賀さんの組み合わせが最高に期待できるし、宮藤官九郎さんの脚本も見逃せない」という声も見られた。

  • 『新宿野戦病院』小池栄子&仲野太賀 撮影:蔦野裕

Snow Man・目黒蓮の月9初主演作品『海のはじまり』(フジテレビ系)は、目黒のブレイク作『silent』のスタッフが再集結し、親子の愛をテーマにした完全オリジナル作品として制作された。

ストーリーは、突然7歳の娘・海(泉谷星奈)の存在を知った主人公・夏(目黒)が、亡くなった元恋人(古川琴音)との思い出や娘との新たな関係に向き合う姿を描いてるす。目黒は父親役に初挑戦し、現在の恋人を演じる有村架純との共演も話題を呼んでいる。

本作の魅力は、「父になる」「母になる」という普遍的なテーマを、リアルかつ丁寧に描き出している点。脚本を手がける生方美久氏の緻密な人物描写と、風間太樹監督の繊細な演出が、目黒や有村の演技力を引き出している。

ちなみに、『海のはじまり」は初回放送で注目度65.5%という高い数字を記録した。これは4月クールの初回放送注目度ランキング1位『アンチヒーロー』をも上回る数値となっている。今後注目度がどのように推移していくのか、ドラマの展開と併せて期待が持てる。

  • 『海のはじまり』有村架純