南海電気鉄道は12日、大阪・関西万博(2025年日本国際博覧会)の開幕1年前を記念し、4月13日から運行開始する「大阪・関西万博ラッピングラピート」の報道機関向け見学会を実施した。公式キャラクター「ミャクミャク」も会場に登場した。

  • 南海電鉄が「大阪・関西万博ラッピングラピート」を公開。車体前面も明るい青色にラッピングされた

「大阪・関西万博ラッピングラピート」は、難波~関西空港間を結ぶ特急「ラピート」の1編成(6両編成)を使用し、大阪・関西万博デザインシステム「Umi」のラッピングを編成全体に施した。「Umi」は海底でゆらめく海藻、輝く鱗の海水魚、紺碧の海、波打ち際の淡いブルーなど、海中の鮮やかないのちが調和し、海そのものがひとつの大きな生命体として機能する様子を表現しており、「海沿いを走る特急ラピートに相応しいデザイン」とのことで採用された。

「ラピート」は濃い青色の車体が特徴。一方、「大阪・関西万博ラッピングラピート」は車体前面を明るい青色でラッピングした。「Umi」のデザインをもとに、海中をイメージした色だという。ボディラッピングは海側・山側で多少の違いがあるものの、鮮やかな色柄で大阪・関西万博の開催をPRしており、公式キャラクター「ミャクミャク」も各所にデザインされた。車内において、各号車のデッキ部分に大阪・関西万博をPRするステッカーが掲出されている。

  • 「大阪・関西万博ラッピングラピート」の報道機関向け見学会に「ミャクミャク」も登場

  • 車体前面・側面の各所に「ミャクミャク」をデザイン

  • 各号車のデッキ部分に大阪・関西万博をPRするステッカーを掲出

南海電気鉄道ブランド統括部の南和男氏によれば、「ラピート」に大阪・関西万博のラッピングを施すことは約1年前から決まっていたという。関西の各鉄道事業者が大阪・関西万博のラッピング列車を走らせる中、「なぜ南海電鉄は(万博のラッピングを)しないのか」という声もあったが、開幕1年前というタイミングで、満を持して「大阪・関西万博ラッピングラピート」が登場。南氏も「非常にうれしい」と話し、「ラピートのラッピングを沿線の皆様と、関西空港をご利用いただく多くの方々にご覧いただき、大阪・関西万博の開幕に向かって機運醸成を図りたい」とのことだった。

「大阪・関西万博ラッピングラピート」は4月13日から難波~関西空港間で運行開始し、2025年10月13日まで運行予定。なお、「ラピート」が発着する難波駅にて、なんば大階段をはじめ、4月13日からなんばウォール9番線(難波駅9番線)でも大阪・関西万博のラッピングが施される。なんばガレリアツインビジョンと南海ADビジョン(なんば3階北改札)で映像等も放映される。

  • 「大阪・関西万博ラッピングラピート」の外観。大阪・関西万博デザインシステム「Umi」の色鮮やかなラッピングを施した