JR西日本は29日、大阪環状線・JRゆめ咲線(桜島線)で11月30日から運行開始する大阪・関西万博ラッピング列車の報道公開を吹田総合車両所森ノ宮支所で実施した。大阪・関西万博公式キャラクター「ミャクミャク」とラッピング列車の撮影も行われた。

  • JR西日本が323系の大阪・関西万博ラッピング列車を報道公開。公式キャラクター「ミャクミャク」とも並んだ

2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の機運を盛り上げるべく、開催500日前にあたる11月30日から関西の各鉄道事業者がラッピング列車を運行。JR西日本は大阪環状線・JRゆめ咲線(桜島線)を走る323系1編成(8両編成)を使用し、大阪・関西万博公式キャラクター「ミャクミャク」などのデザインを車体にラッピングした。

JR西日本のラッピング列車は11月30日以降、大阪・関西万博の会期終了までを運行期間としているが、会期終了後もラッピング撤去までは運行する予定だという。ラッピング列車が走る大阪環状線・JRゆめ咲線(桜島線)も大阪・関西万博のアクセス路線とされ、JRゆめ咲線の桜島駅から、大阪・関西万博の会場となる夢洲までバスでアクセスできる。

ラッピング列車の外観は、「ミャクミャク」をデザインするなどポップな雰囲気に。車体側面の窓下に「2025年日本国際博覧会」と大きく記され、大阪・関西万博の開催を強くアピールしている。通常の323系は大阪環状線のラインカラーであるオレンジ色が目立つだけに、白色・青色が映えるラッピング列車の外装は新鮮そのものといえる。

  • 大阪・関西万博ラッピング列車は11月30日から運行開始

  • ラッピング列車の前面にも「EXPO2025」と記されている

  • 「ミャクミャク」などのデザインが施され、窓下には「2025年日本国際博覧会」と大きく記されている

列車全体を万博一色に染めるべく、車内広告ジャックもあわせて実施。中吊り広告はもちろん、車内案内表示器の上部にも装飾を施した。車内案内表示器では、漫才コンビ「銀シャリ」が登場する万博のプロモーション動画が流れる。

中吊り広告と装飾はJR西日本と日本国際博覧会協会(万博協会)による共同制作。動画は万博協会が提供した。中吊り広告や動画コンテンツは随時入替予定となっている。なお、大阪・関西万博ラッピング列車は大阪環状線・JRゆめ咲線(桜島線)で通常運用となるため、運行ダイヤは公開されないとのことだった。

  • 車内も大阪・関西万博の広告でジャックされている

  • 漫才コンビ「銀シャリ」が登場するプロモーション動画も

  • 広告枠や車内案内表示器上部の装飾を見ると、万博の開催が近づいていることを感じる

ラッピング列車が公開された11月29日、新大阪駅の改札内にある「エキマルシェ新大阪」にて、大阪・関西万博のオフィシャルストア「JR新大阪エキマルシェ店」もオープン。オフィシャルストア自体は「あべのハルカス近鉄本店」や「大丸梅田店」も開設されているが、駅ナカの開設は「JR新大阪エキマルシェ店」が初だという。ラッピング列車やオフィシャルストアを通じて、JR西日本も大阪・関西万博の機運醸成に貢献する。