国土交通省は12日、改正地域交通法(2023年10月1日施行)にもとづく芸備線一部区間の再構築協議会の設置に関する要請を受けて、関係する地方公共団体への意見聴取を実施した上で、芸備線再構築協議会の設置を決定したと発表した。

  • 備後落合~新見間の普通列車

2023年10月3日、JR西日本から地域交通法第29条の3第1項にもとづく再構築協議会の設置に関する要請が行われたことを受け、国土交通省中国運輸局が関係する地方公共団体への意見聴取を実施。その上で、再構築協議会の設置について検討してきたという。

2024年1月12日、中国運輸局は要請に係る区間を同条第3項の特定区間とする再構築協議会の設置を決定。再構築協議会の構成員に通知した。改正地域交通法「地域公共交通の活性化及び再生に関する法律(平成19年法律第59号)」にもとづく再構築協議会制度を全国で初めて適用したとのこと。第1回芸備線再構築協議会の開催日については、2023年度中の開催をめどに調整しており、開催が決まり次第、別途に発表する。

  • 三次~備後落合間の普通列車

芸備線再構築協議会の構成員は中国運輸局、岡山県、広島県、新見市、庄原市、三次市、広島市、JR西日本など。特定区間の備中神代~備後庄原間をはじめ、広域的な見地から特定区間以外も含めた区間(備中神代~広島間)について議論を行う。