JR九州は30日、福岡・大分デスティネーションキャンペーンの開催に合わせ、2024年春から運行開始する新D&S列車、特急「かんぱち・いちろく」の停車駅と運転時刻が決まったと発表した。

  • 肥薩線で運行された「いさぶろう・しんぺい」の2両(キハ47形)がキハ125形1両とともに改造され、新D&S列車「かんぱち・いちろく」として2024年春から運行開始する

「かんぱち・いちろく」は、「ゆふ高原線の風土を感じる列車」をコンセプトに、博多~別府間を約5時間かけて運行するD&S列車。博多駅からゆふ高原線(久大本線)を経由し、由布院駅・別府駅まで1日片道1便運行する。月・水・土曜日は博多発別府行の特急「かんぱち」号、火・金・日曜日は別府発博多行の特急「いちろく」号として運行。木曜日は運行しない。途中の停車駅を「おもてなし駅」として設定し、地元の人々とのふれあいや特産品の販売など楽しめるようにするという。

特急「かんぱち」号は、博多駅を12時19分頃に発車し、由布院駅に15時41分頃着、大分駅に16時39分頃着、別府駅16時59分頃着。おもてなし駅として、田主丸駅に13時22分頃から約12分間、恵良駅に14時52分頃から約16分間停車する。

  • 特急「かんぱち」号(博多発別府行)が停車する田主丸駅。カッパをイメージしたユニークな駅舎で知られる

特急「いちろく」号は、別府駅を11時0分頃、大分駅を11時22分頃、由布院駅を12時27分頃に発車し、久留米駅に14時57分頃着、博多駅に15時47分頃着。おもてなし駅として、天ケ瀬駅に13時17分頃から約9分間、うきは駅に13時58分頃から約20分間停車する。

3両編成・全席グリーン席で、1・3号車は特急「いさぶろう・しんぺい」として運行していたキハ47形、2号車はキハ125形ビュッフェ車両を改造する(3両とも今年10月に小倉総合車両センターへ入場済み)。車両レイアウト、車両外観・内装デザイン、ロゴ、運転日、車内サービス、発売額、発売方法など、詳細は決まり次第、改めて発表される。