歌手の矢井田瞳がこのほど、テレビ朝日系ドラマ『ゆりあ先生の赤い糸』(毎週木曜21:00~)の撮影現場を訪問した。30日には第7話が放送される。

  • 前列左から三田佳子、矢井田瞳、菅野美穂、松岡茉優、後列左から宮澤エマ、鈴鹿央士、田中哲司=テレビ朝日提供

■菅野美穂主演『ゆりあ先生の赤い糸』

今年の「第27回手塚治虫文化賞」で頂点となる「マンガ大賞」に輝いた入江喜和氏の同名コミック(講談社)を実写化する同作は、「タフで明るい“踏ん張る主婦”ヒロイン」の伊沢ゆりあ(菅野美穂)が、突然目の前に現れた夫の“彼氏”、“彼女”、“隠し子”と奇妙な同居生活を開始し、時にぶつかり合い、時に手を取り合い、意識不明状態となった夫の介護に勤しみながら、「血の繋がりを越えた“家族”の絆」を編み上げていくというストーリー。

■矢井田瞳、撮影現場で主題歌「アイノロイ」生熱唱

このたび、主題歌「アイノロイ」を歌うアーティスト・矢井田が撮影現場を初訪問。伊沢家のリビングセットで、主演の菅野をはじめ、鈴鹿央士、宮澤エマ、松岡茉優、田中哲司、三田佳子というそうそうたるキャスト陣に満面の笑顔&温かい拍手で迎えられ、「今すごく感激しています」とそわそわした表情を見せる。矢井田が歌い始めた「アイノロイ」を、うっとりした笑顔で聴き入る松岡、田中、三田。歌詞の一言一句を噛みしめるような表情で耳を傾ける鈴鹿、宮澤。そして、一緒に口ずさみながら聴いていた菅野の目からは、とめどなく涙があふれ出す。キャスト陣からスタンディング・オベーションが巻き起こる中、菅野が涙をこらえながら「本当に素晴らしい曲をありがとうございました。“力”をいただきました!」と感謝を述べると、矢井田は「こんなに緊張したのは初めてです! 今日はいろんなことを伝えたいなと思っていたんですけど、頭の中が真っ白になっちゃって……。それくらい『ドラマの世界の中に入ってる!』って感動しています」と、興奮冷めやらぬ様子。「ドラマの一ファンとして、毎週木曜日の放送を楽しみにしています。『アイノロイ』が最後までドラマにちょっとでも寄り添えていたなら、うれしいなって思います」と呼びかけた。

菅野&矢井田は2006年にトーク番組で共演して以来、17年ぶりの再会。「以前お会いした時は、2人とも独身だったんです。でも、今では矢井田さんも育児をしながら活動なさっていて、かたや私も七転八起しながら育児をしつつ仕事もしている。似た境遇に共感するところも多々ありますし、時を経てこのようにご一緒できて、ご縁を感じました」(菅野)、「当時も感じた菅野さんのパッと明るいオーラや、元気をいただける感じは全然変わってない! 変わらずお美しいし、太陽のようでまぶしかったです」(矢井田)と、頬を緩ませた。

■菅野美穂(伊沢ゆりあ・役)コメント

強さと切なさが共存する矢井田さんのお声は、ゆりあ先生の人となりとシンクロする……! 込み上げてくる気持ちで胸がいっぱいになり、涙がポロポロ出てきました。矢井田さんが書かれた歌詞も素敵で、改めて良い曲だなぁと感動し、「主題歌の力も借りながら、最終回まで頑張りたいな」と思いました。

矢井田さんとお会いするのは17年ぶり。以前お会いした時は、2人とも独身だったんです。でも、今では矢井田さんも育児をしながら活動なさっていて、かたや私も七転八起しながら育児をしつつ仕事もしている。似た境遇に共感するところも多々ありますし、仕事を通じてまた関われてよかったなと思います。時を経てこのようにご一緒できて、ご縁を感じました。

■矢井田瞳 コメント

『ゆりあ先生の赤い糸』は、私も大好きで毎週見ているドラマ。ゆりあ先生の決断力、そんじょそこらの人じゃできない判断基準からは、とっても勇気をもらえるし、前向きになれます。そんなゆりあ先生の力強くてカッコいいオーラに包まれ、周りの人もどんどんひとつになって、素を出していく感じも楽しみに見てます。第6話で鈴鹿さんが見せた白目も斬新で、思わず巻き戻して見ちゃいました(笑)。

そんな大好きなドラマの出演者の皆さんが、今日はほんの2メートル先にいらっしゃって……! 緊張でなかなか皆さんの顔を見られなかったです(笑)。ドラマのセットの中で歌うのも初めてだったので、これまでにないほど緊張しましたし、新感覚でした! 菅野さんが泣いてくださって、私も心が震えました。

また、菅野さんとは17年ぶりにお会いしましたが、当時も感じたパッと明るいオーラや、元気をいただける感じは全然変わってない! 変わらずお美しいし、太陽のようでまぶしかったです。

【編集部MEMO】第7話あらすじ
“禁断の恋”の相手・伴優弥(木戸大聖)が、過去のバイク事故のせいで性機能障害を抱えていると知った主婦・伊沢ゆりあ(菅野美穂)。優弥は自分自身が不良品だと思っているから、かなり年上の私を相手にしたのではないだろうか――ふと湧き上がった複雑な感情を拭えずにいた。時を同じくして、未だ寝たきり状態にある夫・伊沢吾良(田中哲司)を介護するため営み続ける“夫の愛人や隠し子? たちとの同居生活”に、またも予期せぬトラブルが。ゆりあの後押しでバレエを習い始めたみちるの長女・小山田まに(白山乃愛)だったが、レッスンのたびに思うように上達できず、肩を落として帰ってくる。そんなまにを見たみちるは、このままバレエを続けさせるか否かで、ゆりあと軽く衝突。みちる親子をよく思わない吾良の妹・伊沢志生里(宮澤エマ)が、さらに追い詰めるようなことを耳打ち。居た堪れなくなったみちるは突然「家を出ようと思う」と、ゆりあに告げる。