『ハイエナ』　金曜20時～　テレ東

出演者:篠原涼子、山崎育三郎、高橋克典ほか
寸評:奇しくもフジと金曜でリーガルドラマがバッティング。こちらは韓国ドラマのリメイクだが、真逆なタイプの弁護士によるバトル＋ラブというストレートな物語で勝負している。なぜこの枠は主演もジャンルもターゲット層が見えづらい作品を続けるのか意図が見えず。
採点:【脚本☆　演出☆　キャスト☆　期待度☆】

  • 篠原涼子

『うちの弁護士は手がかかる』　金曜21時～　フジ

出演者:ムロツヨシ、平手友梨奈、吉瀬美智子ほか
寸評:新枠第1弾はムロツヨシ主演×リーガルの無難な選択。バディを平手が務めることで“育成型”の色を付けるなど、差別化を図っている。法律面でのディテールが丁寧で、悪の成敗や悩み解決の爽快感がそれなりに得られる反面、すべてがスタンダードの域を出ていない。
採点:【脚本☆☆　演出☆☆　キャスト☆☆　期待度☆☆】

  • ムロツヨシ

『フェルマーの料理』　金曜22時～　TBS

出演者:高橋文哉、志尊淳、小芝風花ほか
寸評:天才数学少年、謎多きカリスマシェフ、二つ星レストランの人間模様、闇落ちした主人公など、けれんみを極めたような世界観で料理はむしろサブ扱いの感。白石聖を含めた若手4人が美男美女でビジュアル優先の作品だが、調理師免許を持つ高橋の手さばきはなかなかのもの。
採点:【脚本☆　演出☆　キャスト☆☆　期待度☆】

  • 高橋文哉　撮影:宮田浩史

『今日からヒットマン』　金曜23時15分～　テレ朝

出演者:相葉雅紀、山本舞香、深澤辰哉ほか
寸評:サラリーマンとヒットマンのギャップで笑わせるシンプルなアクションコメディ。木村ひさし監督らしいテンポのよさに加えて、「パンツ発砲」のようなバカやシュールもあり、金曜深夜に合う軽いタッチの仕上がりに。初回をけん引した滝藤賢一が退場したのは残念。
採点:【脚本☆　演出☆☆　キャスト☆　期待度☆】

  • 山本舞香　撮影:泉山美代子

『きのう何食べた? Season2』　金曜24時12分～　テレ東

出演者:西島秀俊、内野聖陽ほか
寸評:まさに安定のSeason2。愛された世界観は何も変わらず、日々の暮らしも、変わらぬ悩みも、過不足なく淡々と描かれている。レシピ動画のような料理シーンも楽しく、見慣れた今はLGBTドラマの印象すら薄い。内野の演じるケンジは、さらにパワーアップした感が。
採点:【脚本☆☆　演出☆☆☆　キャスト☆☆☆　期待度☆☆☆】

  • 左から内野聖陽、西島秀俊

『ゼイチョー ～｢払えないにはワケがある｣～』　土曜22時～　日テレ

出演者:菊池風磨、山田杏奈、光石研ほか
寸評:「徴税吏員」にスポットを当てたお仕事ドラマ＋アイドル俳優という平成に多かった図式で、軽いノリの人たらし先輩×真面目で堅物の新人も定番。取り立てる厳しさだけではなく、「払えない理由」に寄り添う姿のバランスは上々だが、前期の『シッコウ』に似ている。
採点:【脚本☆☆　演出☆　キャスト☆　期待度☆】

  • 山田杏奈

『単身花日』　土曜23時～　テレ朝

出演者:重岡大毅、新木優子、田中樹ほか
寸評:テレ朝土曜23時台の不倫モノその1。単身赴任先で初恋の人と再会し、妻とライバルも絡む禁断の四角関係へ…ベタな筋書きは、視聴者への刺激を高める最善策なのか。アイドルたちのスキャンダラスなシーンで話題を集め、配信再生数を狙う戦略が前面に出ている。
採点:【脚本☆　演出☆☆　キャスト☆　期待度☆】

  • 新木優子　撮影:加藤千雅