JR各社は18日、今年のお盆期間(2023年8月10~17日)の利用状況を発表した。今年は台風7号等の影響により、新幹線で運休やダイヤの乱れが発生し、利用者数の伸び悩みが見られた。一方、新型コロナウイルス感染症の影響が薄れたことで、コロナ禍前の2018年と比較して80~90%程度まで利用が回復している。

  • 寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」もお盆期間に運休が相次ぎ、前年より利用が減少

JR東海は、お盆期間に台風7号の影響を受け、新幹線・在来線ともに計画運休を行ったほか、静岡地区の大雨の影響等により遅れや運休が発生したと説明。東海道新幹線の利用人員は268万5,000人(8月16日の輸送量は一部未集計)、前年比121%・2018年比88%となった。東海道本線経由で運行される寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」は台風・大雨による運休も影響し、お盆期間の利用人員は約4,000人、前年比73%・2018年比78%となり、利用が減少した。

JR西日本は山陽新幹線について、利用者数138万6,000人で前年比131%・2018年比85%と発表。北陸方面の特急「サンダーバード」は利用者数16万7,000人で前年比145%・2018年比85%、北陸新幹線は利用者数26万5,000人で前年比146%・2018年比93%となった。関西空港駅発着の特急「はるか」はお盆期間に7万4,000人が利用し、前年比538%と大幅に増加。2018年比では96%となった。JR四国はお盆期間の利用状況について、瀬戸大橋線が21万1,200人で前年比131%・2018年比81%、主要3線区(予讃線・土讃線・高徳線)が9万6,600人で前年比76.6%・2018年比80%と発表している。

JR九州はお盆期間の利用状況について、新型コロナウイルス感染症の「5類化」を受けて帰省・旅行等の利用需要が高まり、新幹線・特急列車の利用人員は前年比145.2%と前年実績を大きく上回ったと発表。ただし、台風6号や静岡地区での大雨の影響等により、コロナ禍前と比較した場合、2018年比83.6%の利用状況となっている。お盆期間の九州新幹線(博多~熊本間)は30万6,000人が利用し、前年比153.0%・2018年比92.9%。西九州新幹線(武雄温泉~長崎間)は7万7,000人が利用し、前年比205.1%・2018年比96.5%(長崎本線諫早~長崎間の特急「かもめ」と比較した場合)となった。

  • 特急「成田エクスプレス」は国内外の旅行需要が増加したことを受け、前年より大幅に利用が増加

JR東日本管内はおおむね天候に恵まれまれたが、台風7号に伴う大雨等の影響で運休が発生し、外出や旅行を控えた利用者も見られたとのこと。こうした影響もあって利用が伸び悩み、お盆期間中の運転はおおむね順調だったものの、新幹線・在来線の利用状況は348.3万人、前年比147%、2018年比86%となった。

お盆期間中、東北新幹線(大宮~宇都宮間・古川~北上間)で158万8,000人が利用し、前年比147%・2018年比86%。上越新幹線(大宮~高崎)で95万8,000人が利用し、前年比140%・2018年比85%、北陸新幹線(高崎~軽井沢間)で53万5,000人が利用し、前年比139%・2018年比89%となった。成田空港駅発着の特急「成田エクスプレス」は、新型コロナウイルス感染症の5類移行後、初のお盆期間となったこともあり、国内外の旅行需要が増加。お盆期間に11万1,200人が利用し、前年比382%・2018年比89%となった。

  • 石北本線の一部区間で運転を見合わせ、特急「オホーツク」「大雪」が運休に。キハ283系による札幌発旭川行の臨時特急列車が運転され、旭川駅で北見行の代行バスと連絡した

JR北海道はお盆期間の利用状況について、都市間輸送に関して石北本線の土砂災害による運休はあったものの、前年度を大きく上回ったと説明。ただし、新型コロナウイルス感染症の影響を受けていない2018年度と比べると、引き続き下回っている。駅利用実績は、札幌・新千歳空港駅ともに前年度を大きく上回り、新千歳空港駅では2018年度も上回る利用状況となった。北海道新幹線(新青森~新函館北斗間)は6万7,500人が利用し、前年比160%・2018年比88%。在来線(主要4線区特急列車)は14万6,100人が利用し、前年比146%・2018年比85%だった。