泉北高速鉄道は25日、営業運転開始に向けて準備を進めてきた新型通勤車両9300系に関して、営業運転開始日が8月8日に決定したと発表した。泉北高速線(中百舌鳥~和泉中央間)から南海高野線(難波~中百舌鳥間)にも乗り入れ、運行予定となっている。

  • 泉北高速鉄道の新型車両9300系。8月8日から営業運転を開始する

9300系は4両編成を2編成、計8両を投入。南海電鉄の8300系をベースとすることで投資額を抑制しつつ、車体色のアイボリー、ラインカラーのブルーなど、泉北高速鉄道の車両として親しまれているデザインを取り入れた。車内の座席シートも既存の通勤車両に合わせたカラーとし、内装に木目柄を用いることで落ち着きとやすらぎの空間を演出。ベビーカー利用者やキャリーバッグ等を持った利用者向けに多目的スペースを設けるなど、バリアフリー機能も充実させた。

なお、営業運転開始に先立ち、8月5日に9300系の試乗会が行われる。光明池駅を出発した後、和泉中央駅と中百舌鳥駅の「引き上げ線」にも入線しつつ、泉北高速線を走行するという。なお、申込み受付の期間はすでに終了している。