JR九州は10日、福岡・大分デスティネーションキャンペーン開催に合わせ、2024年春から久大本線(ゆふ高原線)で新たなD&S列車の運行を開始すると発表した。「ゆふ高原線の風土を感じる列車」をコンセプトに、沿線の食・歴史・伝統・自然を五感で楽しめる列車になるという。

  • 新D&S列車は博多駅から久大本線(ゆふ高原線)経由で由布院駅・別府駅まで運行される

新D&S列車は鹿児島本線・久大本線(ゆふ高原線)など経由し、博多~由布院・別府間で1日片道1便を設定。月・水・土曜日に博多駅から由布院駅・別府駅へ、火・金・日曜日に別府駅・由布院駅から博多駅へ運行され、木曜日は運休。博多~別府間の所要時間は約5時間とされている。

車内は全席グリーン席とし、久大本線(ゆふ高原線)沿線の食材を中心に、福岡県・大分県の魅力が詰まった食事(弁当)を用意。その土地の気候や地勢、そこから生み出される土地の食や風習、風景を五感で楽しむ列車として、車内でのひとときを贅沢に彩る。

今回、新D&S列車のデザインを「株式会社IFOO(イフー)」が担当。「【温故生新】 ~時間の中に埋もれた価値に光を当てる~」を経営理念とし、「地方が掲げる『地方創生(豊かな場づくり)』を、鹿児島の食・建築文化を通して価値を再変換し発信することを目指すデザイン会社」だという。鹿児島市内にて、鹿児島の手仕事、建築文化を五感で感じながら滞在できる高級民泊施設「萌蘖(ほうげつ)」を運営している。

  • 現在、久大本線(ゆふ高原線)で運行される「ゆふいんの森」や「或る列車」などのD&S列車は、水戸岡鋭治氏がデザインを担当(一部を除く)。新D&S列車は異なるデザイナーが担当することになる

久大本線(ゆふ高原線)で来春から運行開始予定の新D&S列車に関して、列車名・車両デザイン・運転時刻・運転日・停車駅・車内サービス・発売額など詳細は決まり次第、順次発表するとのこと。