WDCは4月28日、「出産育児一時金の引き上げに関するアンケート調査」の結果を発表した。同調査は4月4日、20歳~39歳の子育て中の女性300人を対象に、インターネットで実施した。

  • Q1.2023年4月から、出産育児一時金が42万円から50万円に引き上げられたことを知っていますか?

2023年4月から、出産育児一時金が42万円から50万円に引き上げられたことを知っているか尋ねたところ、72.67%が「知っている」と答えた。

子どもを出産した際、出産費用の自己負担はあったか聞くと、73.67%が「自己負担があった」と回答した。多くの場合で、出産育児一時金の金額内に収まっていないことがわかった。

  • Q2.お子さまを出産した際、出産費用の自己負担はありましたか?

出産費用の「自己負担があった」と回答した人に、その自己負担額を尋ねると、「8~10万円未満」(23.98%)が最も多く、「5~8万円未満」「10~15万円未満」(各21.27%)が続いた。8万円未満と回答した人は合計で35.3%となり、今回の増額によって、約3人に1人の方の出産費用自己負担がなくなる見込みだということが明らかになった。

  • Q3.出産費用の自己負担額はいくらくらいでしたか?

出産費用の自己負担額を1都3県とその他の地域で比較した。自己負担額は、1都3県の全体的に高い傾向にあり、それ地域では自己負担額5万円未満と回答した人が20.41%なのに対し、1都3県では1.35%と非常に低かった。

自己負担額が10万円以上と回答した人は、1都3県以外で34.01%、1都3県では54.06%と、過半数が10万円以上の自己負担が発生している。

  • 地域別出産費用の自己負担額

出産費用の自己負担は家計の負担になったか尋ねると、66.52%が「負担になった」、26.70%が「負担にはなったが、想定の範囲内だった」と答えた。

  • Q4.出産費用の自己負担は家計の負担になりましたか?

今回の出産育児一時金引き上げが、第二子以降検討のきっかけになるか尋ねたところ、「大いになると思う」が18.33%、「少しはなると思う」が33.33%となり、半数以上が、きっかけになると回答した。

  • Q5.出産育児一時金の引き上げは、もう1人子供を検討するきっかけになると思いますか?