JR西日本が和田岬線(山陽本線の支線)で運行してきたスカイブルーの103系。今月行われるダイヤ改正で約22年間にわたる活躍を終え、3月18日の運行を最後に勇退することとなった。感謝を込めたイベントの一環で記念ヘッドマークが装着された。

  • 和田岬線(兵庫~和田岬間)を走るスカイブルーの103系R1編成。3月18日のラストランに向け、記念ヘッドマークが掲出された

和田岬線は兵庫~和田岬間を結ぶ1駅のみの支線で、営業キロ2.7km、所要時間は3分。平日と土曜日は朝および夕夜間の通勤時間帯に列車が設定される一方、休日は1日2往復のみの運転となる。2001(平成13)年7月に電化されて以来、103系による折返し運転が行われ、現在はスカイブルーの103系R1編成(6両編成)が活躍している。

3月18日の運行をもって勇退することを受け、利用者や地域の人々への感謝を込めた各種イベントを実施する。その一環で103系R1編成に装着された記念ヘッドマークは、両先頭車で異なるデザインに。和田岬方は103系の車体側面を描いたイラストに「ありがとう 103系R1編成」「since 1973」、兵庫方は103系のイラストに「2023.3.18 Last Run」「感謝」など記された。103系の車内にて、地域の人々や鉄道ファンらへの感謝の気持ちを伝えるポスターも掲出しているという。

記念ヘッドマークを装着した103系R1編成は3月18日(最終運行予定日)まで運行。ただし、車両運用上の都合で別の車両を使用する場合がある。3月18日の9時40分頃、兵庫駅の和田岬線ホームにて勇退記念の出発式を行う予定だが、これが最終列車ではないとのこと。和田岬線103系の勇退に際し、「ホーム上での、三脚や脚立を使用しての撮影や黄色い点字ブロックより線路側での撮影は大変危険ですのでご遠慮ください」と呼びかけている。

  • 記念ヘッドマークは異なるデザインの2種類を用意。両先頭車に掲出されている