アサヒビールは、10月6日から適正飲酒を推進する新たなサービス「飲酒量レコーディング」を開始する。同サービスでは日々の飲酒量を記録して可視化し、その情報に合わせてお酒の飲み方や商品を提案することで、多量飲酒を抑制する一助として健康に配慮しながらお酒を楽しめる仕組みづくりを推進するという。開始から1年間で利用者数10万人を目指す。

「飲酒量レコーディング」はLINEのログイン機能を活用してWEB上で提供するもので、アサヒビールの公式アカウントに友だち登録をしている20歳以上の人なら利用可能。初回登録時にアルコール症スクリーニングテスト「AUDIT」を受け、自分の飲酒習慣を把握した後、飲酒した量や休肝日を4週間記録し、現状の飲酒量を純アルコール量(g)やグラフで可視化する。

飲んだお酒の種類や容量別に選択できるので、摂取した純アルコール量を把握しやすいという。初回登録から4週間が経つと、「お酒を楽しむコース」「お酒を控えるコース」の2つのコースを新たに選択することが可能になる。コースごとに、登録したお酒の種類や飲酒量に合わせてLINEのトーク画面上にお酒の飲み方や商品情報が配信され、一人ひとりの好みや飲酒状況に合った提案を行うというもの。

「飲酒量レコーディング」は、アサヒビールが2021年から取り組んでいる「責任ある飲酒」をテーマにした社内ワークショップから誕生したサービス。同ワークショップは全国から公募で集まった職種や年代の異なる社員たちが意見やアイデアを積極的に出し合い、経営陣への提案を通して新たな価値の創出に取り組むもので、実際のサービスとして企画が実現したのは、この取り組みが初とのこと。アサヒビールは「飲酒量レコーディング」を通じて、慣習的な飲みすぎの抑制をサポートし、健康に配慮しながらお酒を楽しめる仕組みの構築を目指すことで、酒類文化の健全な発展に貢献していくという。