東武鉄道N100系「スペーシア X」模型も展示 - 先頭車は「N101-6」

東武鉄道は15日、新型特急車両N100系の記者発表会を実施。愛称名を「スペーシア X」、運行開始日を2023年7月15日と発表した。車両エクステリアデザインのイメージを表現した「スペーシア X」の模型も会場に展示された。

東武鉄道「スペーシア X」記者発表会の会場に展示された「スペーシア X」の模型

「スペーシア X」は6両固定編成を4編成、計24両を製作する予定。2023年7月15日から運行開始し、浅草～東武日光・鬼怒川温泉間で毎日2～4往復の運行を予定(4往復の運行日は週末を中心に設定予定)している。現行「スペーシア」を正統進化させたフラッグシップ特急として、歴史の中で磨かれてきたデザイン要素を今の時代にも映えるようにエクステリア・インテリアを設計。非日常の空間を演出し、日光・鬼怒川エリアへ向かう旅の高揚感を一層高める存在となることをめざす。

記者発表会の会場に展示された「スペーシア X」の模型は2両(先頭車1両・中間車1両)あり、先頭車(1号車)は「N101-6」、中間車(2号車)は「N101-5」と記された。先頭部の丸みを帯びた形状や、鹿沼組子の幾何学模様をイメージした窓枠の形状など、新型車両の特徴が際立っており、書体を新規開発してエクステリアデザインとの統一性を持たせた「スペーシア X」のロゴも車体側面に配置。乗降ドア付近に設置するLCDディスプレイの車外表示器も見られた。

配布された資料によれば、前照灯・尾灯に合計39個のLEDライトを使用し、ドットで構成されたライトの点灯数によってロービーム・ハイビームを切り替えられるという。ハイビームの点灯時、LEDの形状が東武鉄道の「T」に見えるといった遊び心も。運転席周辺の形状だけでなく、スカートと呼ばれるパーツも現行「スペーシア」の形状をアップデートしたと説明している。