2022年になってから値上げラッシュが続いています。もうすでに値上げされているものもありますが、今後値上がりが決まっているものもたくさんあります。生活に必要なものが値上がりするのは辛いところもありますが、早めに知っておくことで対策ができることもあるでしょう。今回は7月に値上がりする商品やサービスを紹介します。

  • 7月から値上げする商品やサービスを紹介

■2022年7月に値上がりする食品

7月は食品の中でも小麦粉や食用油の値上がりが目立ちます。特に小麦粉は今年2度目の値上げとなります。また、電力やガスなどのエネルギーコストの上昇も原因になっています。

主な値上がりする商品は以下の通りです。

<昭和産業>

天ぷら粉黄金など家庭用小麦粉が2~7%の値上げになります。

また、菜種油、大豆油などの汎用油が60円/kg以上、オリーブ油160円/㎏以上、こめ油90円/㎏以上、ひまわり油90円/㎏以上の値上げになります。

<ニップン>

家庭用小麦粉、家庭用ミックスが約3.5%~11%の値上げ、家庭用食品類が約3%~13%の値上げになります。

<J-オイルミルズ>

家庭用、業務用油脂製品、全商品が値上げの対象になります。具体的には以下の通りです。

・菜種油製品、大豆油製品、パーム油製品、コーン油製品 60円/kg以上
・オリーブオイル製品、ごま油製品 120円/Kg以上
・こめ油製品 90円/Kg以上
・アマニ油・えごま油製品 200円/Kg以上
・ひまわり油製品 400円/Kg以上
・その他プレミアムオイル製品 140円/Kg以上

<日清オイリオグループ>

家庭用のオリーブオイル、ごま油、こめ油等18品目の食用油が10%~20%の値上げとなります。また、業務用食用油、加工用食用油バルク15%~30%の値上げとなります。

この前にも、7月からオリーブオイル、ごま油、こめ油などが5%~30%の値上げが発表されましたが、追加の発表はこれら以外のものになります。

<山崎製パン>

ロイヤルブレッド、超芳醇、ダブルソフト、ふんわり食パンなどの食パンが約8.7%の値上げになります。

また、ロイヤルバターロール、薄皮つぶあんぱん、塩バターフランスパンなど菓子パンが約4.3%の値上げになります。

<敷島製パン>

一部のパン、菓子類が約2%~9%の値上げとなります。

<フジパン>

本仕込食パンなど食パンが約6%~8%、ネオバターロール、生ろぉるなどの食卓ロールが約5%~9%の値上げになります。

また、特撰メロンパン、スナックサンドなどの菓子パンが約3%~8%、スペースアポロ、おいしい蒸しパンなど洋・和菓子が約3%~6%の値上げになります。

<日本水産>

家庭用の缶詰や瓶詰の値上げは今年に入って2回目となり、急激な為替変動も新たなコスト負担となっています。

缶詰「スルッとふたさば水煮減塩30%」やびん詰「たらこほぐし」など30品目が約5%~18%の値上げになります。

■電気・ガスも値上げされる

7月は電気代やガス代の値上げや高止まりも予定されています。

<電気代>

火力発電は日本の発電量のおよそ8割を占めていますが、その燃料費が、新型コロナウイルス感染拡大からの経済回復に伴い需要拡大していることや、ロシアによるウクライナ侵攻、円安などが原因となり高騰していることが理由です。

電気料金は、電力の安定供給を実現するために、燃料の高騰分を自動的に電気料金に上乗せする仕組みが導入されています。

東北電力、関西電力、中国電力、北陸電力、四国電力、沖縄電力の6社は上乗せ可能な上限をすでに超えているため7月は高止まりとなります。

電気料金の値上げが予定されているのは4社で、使用料が平均的な家庭では、東京電力が306円上がって8,871円、北海道電力が299円上がって8,763円、中部電力が260円上がって8,516円、九州電力が18円上がって7,271円となります。

<ガス代>

ガス料金もLNG(液化天然ガス)の価格高騰を受けて、大手ガス会社の4社すべてで値上がりします。これは11ヵ月連続です。

使用量が平均的な家庭では、東邦ガスが158円上がって7,135円、大阪ガスが152円上がって6,512円、西部ガスが119円上がって6,659円、東京ガスが78円上がって5,886円となります。

  • 2022年7月から値上げするものリスト

■暑い夏の電気代、対策は?

これから暑い夏がやってきます。電気代が上がるから、といって、エアコンをつけずに我慢して熱中症になると困りますね。 自分でできる対策はやっていきましょう。

<夜の電気料金を利用する>

日中は仕事や学校などで家にいないことが多い家の場合、夜の電気料金が安くなるプランを利用するのも一つの方法です。ただし、昼間の電気代が割増しになったり基本料金が割高になったりする場合もあるので、生活パターンと照らし合わせて見積もりをとってみるといいでしょう。

<エアコンのフィルターはマメに掃除>

エアコンのフィルターが汚れていると、空気をスムーズに取り入れることができずに余分な電気代がかかってしまいます。フィルターの掃除はマメにしておきましょう。

<照明はLEDを利用する>

部屋の照明はLEDの電球を利用すると電気代の節約になります。LED電球は、約10年間電球の交換をしないで済むので一度設定すると手間がかからず便利です。

今年の夏は値上げラッシュが続きますが、体調管理をしっかりして乗り切っていきたいですね。